ソフトバンク・前田悠が開幕ローテ争いに待ったかける!! 3者連続3球三振など2回無失点

2025年2月27日(木)6時0分 スポーツニッポン

 ◇練習試合 ソフトバンク1—6韓国ロッテ(2025年2月26日 アイビー)

 鮮やかすぎる奪三振ショーだった——。ソフトバンクの前田悠伍投手(19)が26日、韓国・ロッテとの練習試合で3者連続3球三振を奪うなど2回を1安打無失点に抑える快投を見せた。課題だった直球は最速145キロを計測し、相手を押し込んだ。2023年ドラフト1位高卒2年目の飛躍を目指す左腕が開幕ローテ争いに待ったをかける。

 それまで相手の韓国・ロッテ打線は直球への強さを見せていた。「余計、燃えたというか。“真っすぐを打たせないぞ”というつもりで投げました」。前田悠は闘志を燃やし8回からマウンドに上がった。

 先頭には中前打を浴びたものの、無死一塁で8番打者から直球、カーブ、直球で見逃し三振を奪う。続く打者はチェンジアップ、直球、直球、2死からは直球、直球、スライダーで空を切らせた。

 実に3者連続となる3球三振。直球を主体としつつも、3種の変化球を2球目、初球、3球目とバリエーションを交え、奪三振ショーを演じた。捕手・海野には直球中心の配球をオーダーしていた。1イニング目は14球のうち11球がストレート。最速は145キロだった。

 「変化球がどれだけ良くても真っすぐが良くないと通用しない。キレのある、球速以上に感じる真っすぐを意識した結果、打者も差し込まれていたので現段階では良かった」。9回は味方のエラーで走者を二塁に背負いながら後続を断った。

 オフにカブスの今永と自主トレを行い、教わった脱力投法で飛躍を目指している。ただ、キャンプでは順風満帆とはいかなかった。倉野投手コーチからは「伸びしろはたくさんある。目先ではなく先を見据えた取り組みが必要」と、厳しい言葉も伝えられた。

 「打者が速いと感じるストレートを投げるように」とのアドバイスも倉野コーチからされ、ヒントを探った。前日25日に湯船につかっていた時に「ひらめき」があったという。力が逃げない下半身の使い方について、考えが思い浮かんだ。上半身は裸のまま、すぐさまシャドーピッチングに取りかかり、この日の投球につなげた。

 結果を気にせず各自のテーマに取り組めるよう、首脳陣は投手陣に関してキャンプ期間である24日までは評価しない方針だった。サバイバルのゴングが鳴るとともに、金の卵が見せた快投。小久保監督は開幕ローテ争いを「狭き門」と表現したが、倉野コーチは「僕が見た中では一番よかった」と語り、競争の輪の中に残った。

 「アピールするというよりは捨て身というか、とにかく思いっきり投げる感覚でいきました」。ゴールはまだまだ先にある。まずは開幕ローテ入りを目標に背番号41が成長を続ける。 (木下 大一)

 ≪前田純も負けじと2回無失点≫

 H…開幕ローテーション入りを狙う前田純が先発し、2回2安打無失点。激しく枠を争う中での好投に「真っすぐの強さが出てきている感じがあった」と手応えを語った。初回は伸びのある直球に変化球を交え、三者凡退。2回は無死一、二塁とされたが「切り替えられた」と三振と併殺打で切り抜けた。小久保監督も「ランナーを背負ってから粘り強く投げていた」と評価した。昨季途中に支配下登録を勝ち取り、初登板で初勝利。より結果を求められる今後の登板へ向け「もっと強い球を投げられる手応えがある」と自信を示し、ギアを上げていく。

スポーツニッポン

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