阪神・佐藤輝 “お得意様”森下撃ち開幕弾で先制パンチ 「しっかりいいイメージを持って」
2025年2月27日(木)5時15分 スポーツニッポン
阪神・佐藤輝が、3月28日の広島との開幕戦(マツダ)で激突する森下の攻略へ闘志を燃やした。過去4年で打率・279(計43打数12安打)と苦手意識はなく、放った通算3本塁打は、5本塁打の牧(DeNA)、4本塁打の坂本(巨人)に次いで、岡本(同)と並ぶ。新境地の「3番」で出陣する一戦で、主砲が鮮烈なオープニング・アーチを期した。
「相手も決まったので、そこに向けてしっかり準備したいと思います。(3本塁打は)しっかりいいイメージを持って、いきたい」
敵地となれば、阪神は先攻。鯉の背番号18に早々に浴びせる先制パンチこそ、藤川阪神のメモリアル星へと直結する。1番・近本が出塁し、2番・中野がつなぎ、新クリーンアップの佐藤輝、森下、大山で一気呵成(かせい)に攻め立てる。新生猛虎の新たな得点パターンで、鯉撃ちを見据える。この日発表された自軍の開幕投手は、大卒同期入団の村上。若きエースをもり立てるためにも、佐藤輝の快打は欠かせない。
「しっかり対策して、まだ(時期は)早いですけど、徐々にやっていきたい」
開幕戦に限れば、過去4年で打率・313(計16打数5安打)と好相性。昨年こそ4打数無安打ながら、22年は3安打、23年は2安打をマークした。開幕戦まで1カ月。自身もチームもスタートダッシュを決めるべく、残り2日の宜野座キャンプを有意義に過ごす。
「(最後まで)ケガなく頑張ります」
この日はフリー打撃で38スイングし、7本の柵越えを放った。白球がフェンスを越えるたび、スタンドの虎党は拍手喝采。沖縄での実戦も終え、気が緩みがちな最終クールでも、25歳のバットに沈黙はない。攻守に抜かりなく鍛練を積み、覇権奪回への号砲を広島の夜空に打ち鳴らす。(八木 勇磨)