独走優勝のロバンペラ「開幕戦は苦労したが、今週末は自信を持って走れた」WRC第2戦 デイ3後コメント

2022年2月28日(月)13時20分 AUTOSPORT web

 2月27日、WRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンの競技最終日、デイ3はSS16〜19が行われ、前日デイ2にトップに立ったTOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が後続を引き離して総合優勝を飾った。今季デビューのハイブリッドマシン『GRヤリス・ラリー1』は、2戦目で初勝利を手にしている。そんなWRCラリー・スウェーデンの全日程を終えた各チームからドライバーコメントが発表されている。


■Mスポーツ・フォードWRT


●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)/総合36位


「僕たちにとって、スウェーデンの週末は比較的残念なものになった。モンテカルロで素晴らしい結果を出した後だったから、あの流れをまた維持してチャンピオンシップのためにさらに多くのポイントを獲得することを期待していた」


「残念ながら、金曜日に犯したエラーが好結果を出す望みを断ち切ってしまったんだ。それでも週末の間に改善を進めた。土曜日にステージ優勝(SS11)を飾れたのは素晴らしかった。このチームで最初のステージ優勝だ」


「今後のイベントに向けては、多くの改善点があることは間違いない。間もなく始まるクロアチアに向けて、熱心に集中することを楽しみにしている」


●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)/総合5位


「それほど良い週末のスタートを切ることはできなかったし、金曜日の展開にはがっかりした。自分のミスとマシンの問題によって多くのタイムを失ったので、戦いの場から少し外れてしまったからだ」


「その時点でリセットし、少しずつ進んでいった。そして他のドライバーのミスや不運のおかげで順位を上げることができたよ」


「(デイ3では)2ステージ連続で5番手になったことで、チャンピオンシップで4位につけることができた。ミスター・(セバスチャン・)ローブを除いたとしたら事実上3位だ。かなりいい結果だと思うよ」


●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/リタイア


「モンテカルロで失った自信を取り戻すのに素晴らしい週末になった。雪上での走行を楽しんだよ」


「僕にとってWRCカーでの初めてのスノーイベントだった。自分のペースと、経験を積めたことには満足できている。初日の終わりには7番手にいたのでとてもうれしかった」


「でも残念なことに、土曜日の最終ステージ前にエンジントラブルのせいでリタイアしなければならなかった」


■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT


●ティエリー・ヌービル(#11 ヒュンダイi20 Nラリー1)/総合2位


「ここスウェーデンで表彰台を獲得できて素晴らしい気分だ。新しいハイブリッド時代で初めての表彰台だ。ラリー・モンテカルロの後だから少し予想外の結果だったけれど、チームは優れた仕事をしてきた。ドイツのファクトリーでハードにプッシュしてくれたみんなに感謝したい」


「すでにシェイクダウンのときに、スピードはそれほど悪くないことを見てとることができたが、金曜夕方にラリーをリードできていたのは驚きだった。その後は適切なセットアップを見つけることが少々難しかったが、表彰台を狙い続けるのに充分なペースを出せており、最終的に2位を獲得した」


「今後はクロアチアに向けて、自分たちとマシンの準備をする時間が1カ月半ある。この数週間は非常に重要だ。多くの作業を行わなければならない。でも今回の結果によって、今後のイベントに向けていっそうポジティブな見通しが立ったよ」


●オット・タナク(#8 ヒュンダイi20 Nラリー1)/総合20位


「僕たちにとってこのラリーにはポジティブな点はあまりない。全体的に苛立ちと失望の週末だった。プラスの面は、競争力のあるペースが出せたこと。マイナスの面は、ポイントを多く取れなかったことだ」


「パワーステージでいくつかポイントを取れた(ベストタイムを記録しボーナスの5ポイントを獲得)のは幸運だったが、本来獲得すべきポイント数と比べたら少ないものだ」


「状況にこだわりすぎても仕方ない。僕の方で違ったやり方はほとんどできなかったのだから。チームは懸命な仕事をし、ティエリー(・ヌービル)が表彰台を獲得できたから、少しは報いがあった。前にも言ったけれど、マシンにポテンシャルはある。ただ望む状態になるために作業をする必要があるだけだ」


●オリバー・ソルベルグ(#2 ヒュンダイi20 Nラリー1)/総合6位


「パワーステージは、僕たちが望んでいたような完璧なラリーの終わりにはならなかった。いくつかミスをしてしまったし、他の場所では少々慎重になってしまったので、クリーンな走りにはならなかったんだ」


「それでも、僕は今週末のラリーをとても楽しんだよ。母国でWRCマシンで初めて戦ったのは素晴らしかった。これ以上いいことはないよ。週末全体でマシンの挙動は良く、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。彼らに感謝している」


「マシンについては運の悪いことが起きたせいで求めていた結果は出なかったが、こういうこともあるものだ。スピードは出ていたのだから、笑顔で懸命な作業に取り組む必要があるよ。トップに立つためにさらにパフォーマンスを改善する必要があるだけだし、そうできると確信している」


■TOYOTA GAZOO Racing WRT


●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/リタイア


「このようなかたちでラリーを終えることになってしまい、とても残念だ。最初のステージは序盤順調でしたが、長い左コーナーで後輪のグリップを失い、残念ながら立て直すことができずハイスピードでスピンしてしまった」


「その後、クルマを直し何とか再スタートすることができたけど、残念ながらハイブリッドシステムの問題でリタイアせざるを得なかった」


「チームは本当に速いクルマを作ってくれたが、ここまでのところそれに見合う結果を残すことができていない。とても申し訳なく思っているよ。この良くない状況のまま休みに入るのは自分としては不本意だけど、照準を次のラリーに合わせベストを尽くすつもりだ」


●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝


「スウェーデンで優勝することができて、とてもうれしいよ。週末をとおしていい戦いができた。金曜日に1番手の出走順でステージに臨んだことを考えると、本当に満足できる結果だ」


「エルフィン(・エバンス)とは素晴らしい戦いが続いていたので、彼が今朝リタイアしてしまったのは少し残念だった。しかし、それ以外はチームにとって非常に良い結果になった」


「このクルマで初めて出たラリー・モンテカルロでは少し苦労したけれど、今回は週末を通してクルマに自信を持って走ることができた。少しでもクルマを良くしよう、乗りやすくしようと力を尽くしてくれたチームに心から感謝したい」


●エサペッカ・ラッピ(#4 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合3位


「チームに復帰できたこと、そして表彰台に戻れたのは素晴らしいことだ。スタート前に目標に掲げていた結果を手にすることができたわけだけど、きっと厳しい戦いになるだろうと覚悟していた。しかし、何とかやり遂げることができたので本当にうれしいよ」


「自分自身とヤンネ(・フェルム/コドライバー)、そしてチーム全員をとても誇りに思う。この週末、クルマはノートラブルだった。総合2位を獲得するためには、さらにリスクを冒す必要があったし、これ以上いいスタートを切ることはできなかったはずだ」


「もっといい結果を期待するのは、得策ではなかったと思っている。最後にラリーに出場したのは昨年の10月で、長いブランクがあったことを考えれば、最高の結果といえるだろう」



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