“アンチフットボール”と忌み嫌われても…バレンシア指揮官がスタイルに言及「批判はつきもの」
2022年3月1日(火)18時11分 サッカーキング
2018−19シーズン以来の国王杯優勝を目指すバレンシアは、10日に行われた同大会準決勝ファーストレグでアスレティック・ビルバオと対戦。要塞“サン・マメス(アスレティック・ビルバオの本拠地)”に乗り込んだ同クラブだったが、0−1で前半を折り返した。それでも、バレンシアは65分にこぼれ球にいち早く反応したFWウーゴ・ドゥロが同点ゴールを挙げる。試合はこのまま1−1で終了し、イーブンで“エスタディオ・デ・メスタージャ(バレンシアの本拠地)”へ帰還することとなった。
同試合後にはアスレティック・ビルバオのFWラウール・ガルシアが、ボルダラス監督のスタイルに苦言を呈す。また、かねてより“アンチ・フットボール”と謗られていることについて、同指揮官は「多くの人に褒められて、認められた気がする。批判はつきものだけど、それは相手チームからのもの。よくあることなんだ。チームは本当によく働いてくれたし、引き分け以上に値すると思う」と披瀝。さらに「スタイルやモデルについて、いろいろと話題になっている。誰がモデルを定義するのか…。コメントはあまり気にしていない。素晴らしいチーム、素晴らしいクラブだ。ファーストレグのような素晴らしい試合を繰り返し、決勝に進出することだけを考えている」と意気込みを示した。
続けて、ボルダラス監督は「クラブにとってもファンにとっても重要な試合が近づくにつれ、胃が痛くなるような思いがするだろう。私たちはみんな、興奮しているんだ。チャンスはあるし、素晴らしい試合ができると確信している」と告白。また、決勝戦の舞台を見据える同指揮官は「(私の指導者キャリアにおいて)初めての大きな決勝戦になる。優勝することができればプロフェッショナルとして、クラブやファンにとって、とても素晴らしく、信じられないようなこと」と悲願のタイトルへ思いを馳せた。
最後に、ボルダラス監督は「バレンシアは歴史あるビッグクラブ。ポテンシャルや可能性という点では運悪く、ベストな時期に就任していないのかもしれない。だけど、私はチャレンジを受け入れ、ここで素晴らしい仕事を成し遂げて、バレンシアをできるだけ高い位置に持っていこうとしているんだ」と胸中を明かしている。