【浦和vs広島プレビュー】浦和は直近5シーズンのリーグ広島戦は勝率70%…広島はFWパトリックやMF柏好文らが好調

2018年3月2日(金)18時6分 サッカーキング

開幕戦後、浦和のFW武藤雄樹は「守備の部分では、キャンプでやってきたことをしっかりと出せた」と語った [写真]=J.LEAGUE

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■浦和レッズ FC東京戦は「相手に蹴るしかない状況を作り出せていた」

【プラス材料】
 リーグ開幕節となったFC東京戦は1−1のドロー。1失点こそ喫したものの、大きなピンチはその1回のみだった。

 FW武藤雄樹は「全体的な守備の部分では、キャンプでやってきたことをしっかりと出せた試合だと思う」と話し、DF遠藤航もまた「良いプレッシャーを掛けることで、相手に蹴るしかない状況を作り出せていた」と自信を深めた。昨季リーグ戦で54失点を喫したところからの立て直しには大きな光明が見え、大量失点しそうな気配はない。

 また、FC東京戦ではMF柏木陽介が「キックのフィーリングも良いし、狙いどころを明確にできている」というセットプレーからゴールが生まれた。しっかりと守備を固められた試合展開のなかで、勝ち点をものにするゴールが生まれたことは好材料になっている。

 広島に対しては直近5シーズンのリーグ戦で7勝1分2敗と相性が良い。

【マイナス材料】
 不安要素は、流れのなかからの攻撃面に集約される。特に開幕節では柏木とMF長澤和輝がビルドアップに下がりすぎて、FW興梠慎三が前線で孤立する場面が何度も見られた。

 サイドに張ったウイングにボールを預けての単調な攻撃が多くなれば、中央をしっかりと固めてくる広島守備陣に跳ね返され続ける危険性が大きい。武藤も「相手のサイドバックをどう攻略するかという点で、背後を取らないと決定機は作れない。もっとアイディアのあるクロスも必要」と課題を認識している。

 また、MF青木拓矢は広島に対して「前線に強さのある外国人FWを残してくる点でやりにくさはある」と話した。広島のFWパトリック、FWティーラシンに向けたロングボールへの対応で後手を踏む展開になれば、シンプルな速攻で陥落するという嫌な展開は考えられる。

文:totoONE編集部

■サンフレッチェ広島 札幌戦では新加入FWFWティーラシンが初得点で勝利に貢献

【プラス材料】
 リーグ前節は札幌に1−0で勝利。3年ぶりのリーグ開幕節勝利を飾ったことで、チームの雰囲気がぐっと盛り上がったことは間違いない。

 札幌戦は前半は狙いどおりにサイドを支配してクロスやセットプレーからチャンスを作り、FWティーラシンのJデビュー戦初得点を導いた。後半は押し込まれはしたものの、決定的なピンチは与えていなかった。DF千葉和彦が負傷交代した後もDF野上結貴がしっかりと穴を埋め、高いレベルの能力を持つ選手がベンチに控えていることも証明した。まだ発展途上ではあるが、それだけ伸びしろを秘めているということ。

 FWパトリックやMF柏好文ら前線の選手も好調で、個での打開も期待できる。特にパトリックのスピードと運動量がG大阪時代のレベルに戻りつつあるのが大きい。

【マイナス材料】
 キャンプから右肩上がりで調子を上げてきた千葉が右手首を骨折。全治3カ月とW杯中断まで復帰がほぼ不可能となった。ただでさえ、ビルドアップに問題を抱えている広島だけに、その中心となるベテランを欠くことは非常に痛い。

 野上やDF丹羽大輝、MF吉野恭平らセンターバック候補のレベルは決して低くはないが、千葉のような組み立ての能力を持ち、パス成功率が90%を超えるような選手は、Jを見渡してもそれほど多くはない。

 また、札幌戦の後半はボール支配率が落ち、カウンターの精度も低くて押し込まれた状態が続いた。特に城福浩監督が指摘しているのは、ボールを握った時の判断。試合や局面の状況を考え、的確な判断の連鎖がチームとして確立されるまでは、もう少しの時間が必要だ。

文:紫熊倶楽部 中野和也

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