巨人・田中将大「声援の力が非常に大きい」“本拠デビュー戦”で2回無失点 最速145キロも「まだまだ」
2025年3月2日(日)16時6分 スポーツニッポン
◇オープン戦 巨人—ヤクルト(2025年3月2日 東京D)
巨人・田中将大投手(36)が2日、オープン戦・ヤクルト戦(東京D)に先発。2回2安打無失点と順調な仕上がりを見せた。移籍後初めての東京ドームでの登板。大きな拍手を受けながらの登板に「これだけたくさんのファンの方がスタンドを埋め尽くしてくださっていて、この声援の力というのは非常に大きいものだと改めてきょう感じました」と感慨深げに語った。
巨人の田中将大として立つ東京ドーム。観衆からの大きな声援を背に、マウンドへ向かった。先頭の赤羽には直球3球でカウント1—2と追い込んだが、4球目を中前へと運ばれた。先頭打者に安打を許したが、経験豊富な右腕は慌てない。
長岡、サンタナをともに144キロ直球でフライアウトに打ち取ると、「同じリーグで、たぶんこれから自分がマウンドに上がれば、たくさん当たっていく打者」と警戒する村上を力でねじ伏せた。初球を投じた際に一走に二盗を許し、得点圏に走者を背負ったが、カウント1—1から外角高め143キロ直球で左飛に仕留めた。
2回は1死から浜田に左翼線二塁打を許したが、内山を三ゴロ、松本直を遊ゴロと後続を確実に断って無失点で終えた。松本直の打席ではこの日最速の145キロを2球計測。「スピードコンテストじゃないんで」と笑顔を見せながらも「この間が1試合目で、今日が2試合目なんです。まだまだです」と今後、さらに出力を高めていく構えだ。
移籍後初めての実戦登板となった2月24日のロッテ戦(沖縄セルラー)では先発で1イニングを投げ、無安打無失点。直球の最速は145キロを計測した。キャンプ中に重点的に取り組んだ投球フォームの改良にも手ごたえを得た。イニングが伸びたこの日もしっかりと結果を出して終えた。
「少しずつまたまたイニングも次回、伸びると思うので、今日少しちょっとボールの精度的に満足いかなかった球種とかもあるので、そのへんを修正計れるようにまた時間使ってやりたいなと思います」
開幕ローテに向け、日米通算197勝の実力者がプラン通りに、着実に調整を進めていく。