逃げ切りVならず 古江彩佳が悔やむ一打「懲りずにしっかりいくだけ」

2024年3月3日(日)16時24分 ALBA Net

古江彩佳にとって悔しいシンガポール戦になった(撮影:ALBA)

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<HSBC女子世界選手権 最終日◇3日◇セントーサGC(シンガポール)◇6775ヤード・パー72>

逃げ切ることができなかった。米ツアーで初めて単独首位からスタートした古江彩佳は1バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「75」。トータル7アンダー・8位タイに終わった。


出だしから流れが悪かった。1番では右奥3メートルほどにつけて、「下りのパットで速そうだった。いい具合にオーバーで打てた」と感触は悪くなかったが、入らなかった。8番パー5ではバーディパットがカップ際で止まる。リズムを作れない中でもしびれるパーパットを決め続けて、なんとかトップタイで前半を折り返した。

「パーセーブできているというところではチャンスはあるかな」と、もちろん気持ちは切れていなかった。だが、周りが伸ばしていく中、ショットがなかなかチャンスにつかない。「バーディチャンスにうまくつけられなかったり、しのぐパーが多かった。しんどい一日だった」。ウェッジショットも「調子は良くないはずなんですけど、思ったよりはちょっと飛んでいたかな」とピンに絡まず、苦しい時間が続いていく。

14番で2打目をベタピンにつけてバーディを奪うも、15番パー3の不運で帳消しにされた。バンカー越えの左奥にピンが切られていたが、「ショット自体は悪くなかったけど…」というティショットは突風に戻され、“ほんの少し”ショートしてバンカーにつかまり、それが目玉になった。「一番やってはいけないことをした」とボギー。ここで首位に2打差をつけられる。

16番パー5はティイングエリアが前に出され、実測459ヤードのチャンスホール。ドライバーでフェアフェイに運び、2オンをギリギリ狙える距離だった。だが、その打球は右のラフにつかまり、寄せきれず2パットのパー。「(2打目を)まっすぐ打てて、アプローチがもう少し簡単なところから打てれば、変わっていたかな」。勝負を分けた、悔しい一打になった。

17番で3パットのボギー、最終18番ではバンカーから出せずにダブルボギー。肩を落としたままシンガポールでの4日間を終えた。

今季2度目の最終日最終組。昨年はトップ10入りが8回あったが、未勝利に終わった。2022年「トラスト・ゴルフスコティッシュ女子オープン」以来の米2勝目は、いつも近くにあるようで、遠い。

「(優勝争いの)回数を増やせれば、もっとチャンスができて、経験も積んで、もうちょっとできるかな。上位に懲りずに、しっかりいくだけ」

今シーズンはまだ始まったばかり。この悔しさを糧に、ただ前を向いて戦っていく。(文・笠井あかり)


<ゴルフ情報ALBA Net>

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