敵地で先勝も…バルサのシャビ監督は内容に満足せず「もし負けていたら何も得られなかった」

2023年3月3日(金)10時7分 サッカーキング

バルセロナを率いるシャビ監督 [写真]=Getty Images

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 コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝ファーストレグが2日に行われ、バルセロナがレアル・マドリードを1−0で下した。スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』が、試合後のシャビ・エルナンデス監督のコメントを伝えている。

 試合は27分、相手陣内でボールを奪ったところからコートジボワール代表MFフランク・ケシエがフィニッシュまで持ち込み、結果的にこのプレーが相手のオウンゴールを誘発。バルセロナが1点をリードしたが、その後は守備に回る時間を強いられた。特に後半の45分間はなかなかボールを保持できず、レアル・マドリードに押し込まれる展開に。それでも失点を許さず、敵地開催の“エル・クラシコ”で貴重な先勝を飾った。

 試合後、シャビ監督は「相手陣地でプレーする時間を増やし、ボールを握り続けることが試合前に想定していたプランだった」と発した。「ビッグゲームであればこのようなことも起こり得る」と前置きした上で、「我々は相手を制圧することを目指しているが、時には相手に支配されてしまうこともある。まず我々が目指すべきことは、保持の時間を増やすことが結果的に守備の負担を減らすという考えのもと、ボールを握ることだ。今日はそれができなかった。そうなると2つ目、つまりボールを持たずに守らなければならない。結果的にレアル・マドリードにチャンスらしいチャンスを作らせなかったことは評価している」と続け、理想通りの展開ではなかったと明かした。

 一方で、「ボールを持っていない時でも今日の我々は集中を切らさなかった。非常に重要な勝利だ。だが、我々はプレー選択の部分で多くのミスをしたんだ。そして、レアル・マドリードのパフォーマンスによってあのようなプレーを強いられたことを忘れてはならない」ともコメント。「最終ラインの選手たちはとにかく力を発揮してくれたし、中盤の選手たちもハードワークを怠らなかった。(ロナルド・)アラウホと(ジュール・)クンデはその能力の高さを見せつけたと思う」と、守勢の中でも我慢を続けた選手たちを称えた。

 敵地で先勝したものの、奪ったゴールは1つのみ。セカンドレグに向けて“最低限”の結果を得たという表現もできる中、シャビ監督も「今日の結果でアドバンテージを得たとは思っていない。ほとんど影響はないだろう」と話した。「今日の結果を踏まえても、レアル・マドリードがコパ・デル・レイの優勝候補であることに変わりはない。今日の試合では我々の守備がうまく機能し、無失点で抑えることができたが、ほとんどの時間でボールを握られていたのだから」と語りつつ、セカンドレグに向けて気を引き締めた。

「もし今日の試合に負けていたら、何も得られなかった。まだ我々は決勝戦行きの切符を手にしたわけではない。準決勝はまだファーストレグを終えただけで、セカンドレグが残っている。確かにこの勝利は我々に勢いを与えてくれるものかもしれないが、4月の試合では同じようにはいかないだろう。ホームに詰めかけた人々を喜ばせるための時間が残っている」

 この後、バルセロナとレアル・マドリードは19日にラ・リーガ第26節で再び対戦し、4月5日にはコパ・デル・レイ準決勝セカンドレグが予定されている。どちらもバルセロナのホームで開催予定だ。

サッカーキング

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