日本ハム・伊藤大海 今季初実戦で爆音斬り!2回5K&152キロ「WBC、五輪に引けをとらない雰囲気」

2025年3月3日(月)6時0分 スポーツニッポン

 ◇練習試合 日本ハム8—0台湾・中信(2025年3月2日 台北D)

 日本ハム・伊藤大海投手(27)が2日、交流試合の台湾・中信戦で今季初実戦登板を果たし、2回を2安打無失点と好投した。出力をテーマに掲げる中で最速152キロをマークし、3者連続三振で立ち上がるなど、5奪三振と圧倒。本拠地開幕となる4月1日のソフトバンク戦先発が決まっている昨季投手2冠の絶対エースは、新球「キックチェンジ」も試投し、台湾のマウンドで独特の緊張感を力に変えた。

 心地良い緊張感が全身を包む。台湾独特の爆音が鳴り響く中で、伊藤はバッテリーを組んだ同学年の郡司との呼吸も抜群だった。

 「“最初から真っすぐでどんどんいきたい”と裕也(郡司)と話していたので、初回はいつもと違う力感だったけど、いい緊張感で入って、充実したマウンドになりました」

 初回は先頭打者をオール直球で3球三振に斬ると、3者連続三振で立ち上がった。2回は昨秋のプレミア12を制した台湾代表の先頭・曾頌恩(ツェン・ソンエン)の痛烈なゴロを左足甲に受ける(記録は中前打)。2死一塁からも左前打を浴びたが、最後まで冷静で力強かった。

 2回2安打無失点、5三振と圧巻の奪三振ショーだった。名護キャンプ中に予定されていた実戦形式のライブBPが雨天中止。ぶっつけ本番となったが、直球も最速152キロを計測し「150キロはマストという感覚で入ったので、そこをクリアできたのは安心材料」と出力も合格点だ。

 オフから取り組んできた新球「キックチェンジ」も1球試投し、ファウルでカウントを稼いだ。打球が当たった左足も、「レントゲンを撮りに行ってちょっと様子を見ます」とジョークを飛ばし、「全然大丈夫」と笑い飛ばした。まさに上々の試運転となった。

 台湾は、函館東シニアに所属していた中学時代に北海道選抜メンバーとして訪問。2月27日に台湾入りすると、台北を散策し「小籠包(しょうろんぽう)を食べたい」と街の雰囲気を堪能した。試合中も「音がデカい」と台湾流の応援を体感。いつもなら聞こえる捕手ミットに吸い込まれる球音もかき消された。

 ただ、これで集中を切らさない。「古林睿煬(グーリン・ルェヤン)に聞いたら、シーズンになると両サイドでやってるらしい。あれが倍になると思うと凄いですね」と非日常を楽しみ、そして力に変えた。「日本でオープン戦に投げたとしても、ここまでの雰囲気は絶対にない。WBC、五輪に引けを取らない雰囲気だった。この緊張感でできたのは凄くいいスタートになったんじゃないかな」。その言葉は頼もしかった。

 次戦は中6日で、9日の中日戦(エスコン)が有力だ。4・1本拠地開幕となるソフトバンク戦へ、絶対エースは台湾での経験を最大限に生かしていく。

スポーツニッポン

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