広島・会沢が坂倉離脱の危機救う!「体はつくってきている」1軍合流即ブルペン入りで投手と意思疎通

2025年3月4日(火)5時0分 スポーツニッポン

 広島・会沢翼捕手(36)が3日、1軍本隊に合流した。前日に坂倉将吾捕手(26)の「右中指末節骨骨折」が判明。開幕が絶望的な状況になったことを受け、ベテランにチャンスが巡ってきた。正捕手不在の危機を救うべく、背番号27は「みんなでカバーするしかない」と決意表明。新井貴浩監督(48)も「ベテランの力も借りながら、みんなで頑張っていこうと思う」とより一層の結束を促した。 

 会沢が満を持して1軍に合流した。正捕手・坂倉の右手中指骨折というアクシデントによって、巡ってきたチャンス。チームの危機を救うべく、頼れるベテランがひと肌脱ぐ覚悟を示した。

 「監督がいつも言ってるように、僕もアピールしなくてはいけない立場。体はつくってきているので、万全。(坂倉の負傷離脱は)残念だったけど、みんなでカバーするしかない」

 開幕まで1カ月を切った中で、坂倉が予期せぬアクシデントに見舞われた。広島市内で受診した前日の精密検査で骨折が判明し、28日の阪神との開幕戦(マツダ)出場は絶望的となった。昨季30試合で先発マスクをかぶった石原も1月下旬に「左手有鉤(ゆうこう)骨鉤骨折骨片摘出術」を受け、実戦復帰を目指す過程。開幕マスクは厳しい状況にある。首脳陣はこの危機を乗り越えるために、経験豊富な会沢の力が必要だと判断。新井監督は「ベテランの力も借りながらみんなで頑張っていこうと思う。頼むなと(伝えた)。捕手は特に経験が大切だから」と働きに期待を寄せた。

 指揮官の言葉に呼応するように、会沢は合流初日から精力的に動いた。マツダスタジアム隣接の屋内練習場で打撃練習を行った後は、ブルペンに移動。投球を積極的に受け、意思疎通を図った。

 「球を受けて、しっかりコミュニケーションを取りながら、残り1カ月くらいやっていけたらいいなと思う」

 春季キャンプは2軍で過ごしたとはいえ、状態は仕上がっている。今春初実戦となった2月23日の巨人2軍との練習試合で先発マスクをかぶると、1日の教育リーグ・阪神戦では中前2点打を放つなど、攻守両方でアピールしていた。

 「(早く)試合に出た方がいいと思っていたので、“試合に出させてください”と言ってやってきた。例年よりも早くというか…。オフの期間から準備を進めていた。(投手に)アドバイスしていくところも僕の役割。プラスして、チームが勝てるように、僕個人としてやっていかなくてはいけない」

 並々ならぬ決意を胸に刻み、献身的に屋台骨を支える。(長谷川 凡記)

スポーツニッポン

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