三笘薫がPK奪取＆今季プレミア6点目！　ブライトンが4発完勝でリーグ戦3試合ぶり白星

　プレミアリーグ第26節が4日に行われ、ブライトンとウェストハムが対戦した。

　前節はフルアムに0−1で敗れ、リーグ戦6試合ぶり、そして2023年に入ってからの公式戦初黒星を喫したブライトン。現在の順位は暫定8位となっており、来シーズンのヨーロッパのカップ戦出場権確保に向けて連敗は避けたいところだ。今節はホームに16位ウェストハムを迎え、ミッドウィークのFAカップ5回戦に続く公式戦連勝を目指す。

　ブライトンは日本代表FW三笘薫が公式戦11試合連続で先発出場。そのほか、モイセス・カイセドやアレクシス・マック・アリスター、ペルビス・エストゥピニャンらがスタメン入りしている。対するウェストハムはデクラン・ライスやルーカス・パケタ、ジャロッド・ボーウェンら主力が順当に先発に名を連ねた。なお、ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督はベンチ入り停止処分によりスタンドからの観戦となっている。

　序盤からホームのブライトンが主導権を握る。最終ラインからの丁寧なビルドアップを起点に、トップ下のマック・アリスターや左サイドの三笘がボールを引き出しバイタルエリアへの侵入を試みていく。11分、敵陣右サイドでボールをキープしたソリー・マーチが独力でボックス内右へ侵入。そのまま右足を振り抜いたが、シュートは相手GKのセーブに阻まれた。ウェストハムはブライトンの鋭いプレスに苦戦し、なかなか前進することができない。

　圧力を強めるブライトンは17分、敵陣左サイドの深い位置でロングボールを受けた三笘がコントロールで相手DFの背後を取りボックス内に侵入。慌てて戻ったボーウェンが後方から倒してしまい、ブライトンにPKが与えられた。これをマック・アリスターが左上隅に沈め、ブライトンが先制に成功した。

　なかなかバイタルエリアに侵入できない時間が続いていたウェストハムは24分にチャンス。ライスが自陣から最前線へ送ったボールがこぼれると、これを拾ったボーウェンがボックス内にドリブルで侵入し左足でシュートを放ったが、ブライトンのGKジェイソン・スティールが左足で防いだ。その直後には右サイドからトマーシュ・ソウチェクがボックス内に侵入しシュートを放ったが、またもやGKスティールが鋭い反応を見せた。

　その後もボール保持率で大きく上回るブライトンがウェストハムを押し込む展開に。三笘も左サイドからの突破や、クロスへの鋭い飛び込みなどでチャンスを演出していく。ウェストハムは追加点こそ許さなかったものの、なかなかシュートチャンスまで持ち込めず、守勢に回る時間が続く。前半はこのままブライトンの1点リードで折り返した。

　後半も攻勢に出たブライトン。49分、左サイドでボールを受けた三笘が中央にドリブルで運び、ボックス内に走り込むマック・アリスターに展開。マック・アリスターが深い切り返しから左足を振り抜いたが、シュートは惜しくも枠の上へ。すると51分、右CKをニアサイドでマック・アリスターが逸らし、ファーサイドでフリーのジョエル・フェルトマンにボールが渡る。フェルトマンが胸で押し込みネットを揺らした。ブライトンがリードを広げる。

　ブライトンはその後もゲームを優位に進めていく。前線の選手が次々と鋭いランニングでボックス内に侵入し、際どいシーンを作っていく。ウェストハムは身体を張った守備対応で追加点こそ許さないものの、なかなか効果的な攻撃を打ち出すことができず、シュートまで持ち込めない時間が続く。すると69分、ドリブルでボックス手前に侵入したマーチがボックス内右に展開。グラウンダーの折り返しをファーサイドで三笘が滑り込みながら合わせ、ブライトンが3点目を手にした。

　その後もゲームを優位に進めたブライトン。83分に三笘との交代でピッチに立ったフリオ・エンシソがポスト直撃のシュートを放つなど、ウェストハムを押し込み続ける。89分には途中出場のダニー・ウェルベックが強烈なミドルを叩き込み、点差を4点に広げた。試合はこのまま4−0で終了。ブライトンはリーグ戦3試合ぶりの白星を掴み、対するウェストハムはリーグ戦2試合ぶりの敗戦となっている。次節、ブライトンは11日にアウェイでリーズと、ウェストハムは12日に同じくホームでアストン・ヴィラと対戦する。

【スコア】
ブライトン　4−0　ウェストハム

【得点者】
1−0　18分　アレクシス・マック・アリスター（PK／ブライトン）
2−0　51分　ジョエル・フェルトマン（ブライトン）
3−0　69分　三笘薫（ブライトン）
4−0　89分　ダニー・ウェルベック（ブライトン）