スーパー耐久第1戦鈴鹿の暫定エントリーリストが発表。8クラス54台が参戦へ

　3月7日、ENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankookを運営するスーパー耐久機構（S.T.O）は、3月18〜19日に三重県の鈴鹿サーキットで開催される第1戦『SUZUKA S耐』のエントリーリストを発表した。

　参加型モータースポーツの頂点として、近年多くのエントラントを集めているスーパー耐久。2021年には自動車メーカーが開発の場として参戦を行うST-Qクラスが新設され、さらなる注目を集めている。そんなスーパー耐久シリーズの2023年シーズンが3月18〜19日に鈴鹿サーキットで開幕する。今回の第1戦はST-TCRを除く8クラス54台が参加する5時間レースとなり、レース開催を控えた3月7日に暫定エントリーリストが公開された。

　FIA-GT3車両で争われるST-Xには、昨年王者のHELM MOTORSPORTSをはじめとする7台がエントリー。中升 ROOKIE Racing、KCMG、TEAM 5ZIGENといったST-X初挑戦チームも名を連ねている。なお、TEAM 5ZIGENはAドライバーにHIROBONを起用する以外はTBNとなっており、こちらも続報が待たれる。

　GT4マシンが使用される“激戦区”ST-Zには11台がエントリーした。体制発表どおりのチームが多いが、昨年までジネッタG55 GT4で参戦していたTECHNO FIRSTは新たにアウディR8LMS GT4を使用し、加納政樹／大草りき／安田裕信というドライバーラインアップで挑む。

　そして開幕戦のST-Qには4台が参加することになり、ORC ROOKIE RacingからORC ROOKIE GR86 CNF concept、ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptが参加。カローラについては液体水素での進化が期待されるほか、Bドライバーには引き続きMORIZOが登録されている。また、MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept、Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptも昨シーズンとほぼ同様の体制でエントリーを行っている。

　ST-1は昨年も好バトルを繰り広げたシンティアム アップル KTMとD’station Vantage GT8Rの2台が参加。ST-2はシンリョウレーシングチームのミツビシ・ランサーエボリューションとENDLESS SPORTS、KOBETOYOPET MOTOR SPORTSのトヨタGRヤリスの争いに、2戦目を迎えるFL5型ホンダ・シビック・タイプRを使用するHonda R&D Challengeがどう挑むかが注目だ。なお、シビックのBドライバーには引き続き武藤英紀が登録された。

　5台がエントリーしたST-3は、岡部自動車とTEAM ZEROONEのニッサン・フェアレディZニスモRCに、2台体制となったTRACYSPORTS with DELTAのレクサスRC350の争いに。大幅に台数が増加したST-4には、ENDLESS SPORTS、TRACYSPORTS with DELTAが新たにトヨタGR86を投入するほか、OVER DRIVEのマツダ・ロードスターRFが開幕戦から登場する。

　そしてST-5には今季も群雄割拠の12台が名を連ねており、マツダ・ロードスター＆デミオ、ホンダ・フィット、トヨタ・ヤリスの争いから目を離すことができないだろう。2023年のスーパー耐久開幕戦鈴鹿は18日に予選、19日に5時間の決勝レースが行われる予定だ。エントリーリストは以下のとおり。

■ENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankook第1戦『SUZUKA S耐』エントリーリスト（3月7日時点）

ST-X（7台）

ST-Z（11台）

ST-Q（4台）

ST-1（2台）

ST-2（5台）

ST-3（5台）

ST-4（8台）

ST-5（12台）