鈴鹿ファン感は豪華ドライバー&ライダー、マシンが集結し今年もイベント盛りだくさんの初日に

2018年3月10日(土)20時41分 AUTOSPORT web

 モータースポーツシーズンの開幕を告げる恒例のイベント『鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デー』が3月10日開幕し、2018年も非常に豪華なドライバー/ライダーたちが集結し、さまざまなイベントが行われた。


 例年、日本のモータースポーツシーズンのキックオフを告げる鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デー。今年も3月10日から、晴天の下午前10時から開幕し、参加する全ドライバー&ライダーがグランドスタンド前に集結。ドライバー/ライダーたちを代表して、ジェンソン・バトンが「鈴鹿へようこそ!」と、ジャンカルロ・フィジケラが「みんなで楽しもう!」と開会宣言。大きな拍手とともにイベントがスタートしていった。


 オープニングに先だっては、鈴鹿10時間を見据えたGT3/GT300マシンによるプラクティスが行われ、セレモニーを挟んで、今季からMotoGPに参戦する中上貴晶と、全日本ロードに復活するTeam HRCと高橋巧が登場。高橋のHRCカラーのマシンがお披露目されたほか、中上が出光カラーに彩られたRC213V-Sでデモランを行った。二輪では、『THE SPIRIT OF YAMAHA』と題し、ヤマハYZF-R1の20年記念カラーを施したマシンもデモランしている。

オープニングセレモニー前の中嶋悟ジャン・アレジ、土屋圭市。90年代を知るファンにはたまらない顔ぶれだ
今季は揃ってスーパーGTにも参戦する小林可夢偉とジェンソン・バトン
オープニングセレモニー前、話し込むジェンソン・バトンと山本尚貴、中上貴晶。ファン感ならではの光景だ
再会を喜ぶジェンソン・バトンとジャンカルロ・フィジケラ
鈴鹿サーキットをRC213V-Sで走る中上貴晶
鈴鹿ファン感で2018年シーズンのカラーリングをお披露目したヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム


■F1マシンが続々。レジェンドたちがドライブ


 また、10時50分からはホンダレーシング・公開収録と題して、バトンがホンダ・シビック・タイプRをドライブ。さらに、中嶋悟、鈴木亜久里、小林可夢偉というF1日本グランプリを沸かせたドライバーたちがトークショーを行い、日本GPの思い出や可夢偉と中嶋&亜久里の時代のF1の違いなどが語られ、スタンドを沸かせた。


 さらに、日本人のレジェンドに続いては、今季スーパーGTに参戦するヘイキ・コバライネンとバトン、さらにジャン・アレジとジャンカルロ・フィジケラという元F1ドライバーたちが登場。世界的に見てもレアなメンバーのトークショーが展開された。


 スーパーGTマシン、GT3カーがグリッド上に置かれてのグリッドウォークを経て行われたのは、星野一義と中嶋悟によるF1デモラン。ウイリアムズFW11・ホンダとロータス100T・ホンダ。ターボF1時代らしいサウンドを響かせた。


 F1に続いては、ジャン・アレジ&ジュリアーノ・アレジによるデモラン。ジュリアーノがフェラーリF187を、そしてジャンがブランパンGTシリーズ・アジアに参戦する488 GT3をドライブ。このふたりはその後、フィジケラを交えてF1マシン3台を交えてデモランが行われたが、F187とフェラーリ248F1は残念ながらトラブル発生。フィジケラの640のみが、V12エンジンの快音を響かせた。

F1トークショーに登場した小林可夢偉、中嶋悟、鈴木亜久里
F1トークショーに登場したジャン・アレジ、ジャンカルロ・フィジケラ、ジェンソン・バトン、ヘイキ・コバライネン
フェラーリ640を駆るジャンカルロ・フィジケラ
歴代のフェラーリF1デモランに登場したジャン・アレジ、ジュリアーノ・アレジ、ジャンカルロ・フィジケラ
フェラーリF187をドライブしたジャン・アレジ
ホンダ・シビック・タイプRの公開収録を行ったバトン


■宿命の対決はどちらも僅差の争いに


 日本のレジェンドたちによる対決も実現した。2017年にできなかった鈴木亜久里vs土屋圭市という『禁断の対決』がいよいよ実現。亜久里駆るARTA CR-Z GT、そして土屋圭市駆るARTA BMW M6 GT3の2台が、東コースを舞台にいよいよ展開された。


 スタートはCR-Zを駆る亜久里がリードを広げるが、土屋駆るM6 GT3が途中リードを広げる。解説を務めた高木真一が「もうちょっと離れて!」と絶叫するなか、最後は亜久里が差をつめ、クローズフィニッシュ。ふたりの対決はまずは土屋が勝利を収めた。また、星野一義vs中嶋悟の『永遠のライバル対決』最終ラウンドは既報のとおり星野が“疑惑”の勝利を収めている。


『新生!鈴鹿GT〜300km×鈴鹿の新たな戦い〜』では、GT500マシン3台、GT300マシンが5台参加し、本番を思わせるレースを展開した。レースはバトンのRAYBRIG NSX-GTがリードし、小林可夢偉のDENSO KOBELCO SARD LC500、佐々木大樹のカルソニックIMPUL GT-Rが続く展開となるが、3台は順位を入れ替えながら周回を重ねていく。


 しかし、東ショートコースで行われたデモレースではまさかの光景が。最終コーナーを立ち上がろうとしたバトンが、まさかのスピンを喫してしまったのだ。解説していたチームメイトの山本尚貴も「見なかったことにしてあげてください(笑)」と驚いていた。ただマシンにはダメージはなく、後方を周回していたGT300マシンにわずかに抜かれただけでコースに復帰。最後は3台が並んでチェッカーを受けていた。

鈴木亜久里vs土屋圭市の勝負はARTA BMW M6 GT3を駆る土屋がわずかに制した
永遠のライバル対決で競り合う星野一義と中嶋悟
永遠のライバル対決で勝利した星野一義
永遠のライバル対決で勝利した星野一義と、「まいりました」のポーズをとる中嶋悟
スーパーGT鈴鹿に向けデモレースを行うGTマシンたち
スーパーGT鈴鹿に向けデモレースでは、バトンのRAYBRIG NSX-GTがスピンし遅れてしまう
ロータス100Tの中嶋、ウイリアムズFW11の星野がデモランを行った


■最後は8耐&10耐を見据えたデモランでフィナーレ


 また、スーパーフォーミュラのルーキードライバーである松下信治、福住仁嶺、そしてUOMO SUNOCO TEAM LEMANSのオリバー・ローランドがデモランし、フェラーリF1の走行を終えた後は、いよいよフィナーレに。2018年は二輪の鈴鹿8耐、そして四輪では鈴鹿10時間が開催されるが、そのマシンたちが、夕暮れのなかデモランした。


 二輪はル・マン式スタートで走行を開始した後周回。四輪では、Honda Team MOTULのNSX GT3を交えたGT3/JAF-GTカーたちがデモレースを展開し、8月の鈴鹿10時間を思わせるシーンを展開。最後は四輪、二輪がともにパレードし、花火とともに初日の幕を閉じた。


 鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーは、3月11日も行われる。

スーパーフォーミュラのルーキーであるローランド、福住、松下
スーパーフォーミュラのルーキーであるローランド、福住、松下がデモランを行った
トワイライトデモランを行うGT3/JAF-GTマシンたち
トワイライトデモランを行う8耐マシンたち
トワイライトデモランに向けピットレーンに並ぶGT3/JAF-GTマシンたち
トワイライトデモランに向けコースインするホンダNSX GT3


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