猛虎打線の“復活のカギ”を握るヘルナンデス 適応力と得点力アップへ期待できる理由
2025年3月10日(月)6時20分 ココカラネクスト

ヘルナンデスの加入で打線に厚みが出そうだ(C)産経新聞社
藤川球児監督を迎えた阪神。昨シーズンはチーム打率(.242)、チーム本塁打(67本)はいずれもリーグ5位と、打線が振るわなかった。猛虎打線が復活すれば2年ぶりの日本一奪還も現実味を帯びてくるが、新助っ人のラモン・ヘルナンデスが打線を活性化させるカギを握っていそうだ。
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現在ヘルナンデスはオープン戦に6試合出場して、15打数5安打、打率.333、1本塁打と上々の成績だ。
3月5日の中日戦、第1打席で涌井秀章の内角寄りのストレートをライト前に運び、第2打席ではアウトローの変化球をセンター前に運んだ。シュアなバッティングを見せ、NPBの野球に順応できるポテンシャルを示すと、さらに7日のDeNA戦では、甲子園の左中間にホームランを放ち、打球速度は181キロを記録。パワーの高さもうかがわせた。9日の巨人戦では田中将大のスプリットを捉え、フェンス直撃の二塁打を浴びせて見せた。
一方でオープン戦ではまだ四球はない。オープン戦では15打席中5三振と多い印象を受けるが、よりボールの見極めができるようになると、他球団の脅威になるかもしれない。
加えて、一塁と三塁を守れるユーティリティさも兼ね備えており、大山悠輔や佐藤輝明に危機感を与え、チーム内の競争意識を高めることも期待できる。ヘルナンデスが存在感を発揮することが阪神の順位を大きく左右しそうだ。
日本一になった2023年は、チーム本塁打(84本)とチーム長打率(.352)はどちらもリーグ5位ではあったが、リーグトップの555得点を記録した。その要因はつなぐ野球が徹底できたことが挙げられる。2年前に日本一になった時のメンバーは多く残っており、つなぐ野球を復活できれば日本一をぐっと引き寄せられるだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]