EWC:ル・マン24時間が9月に延期され最終戦の位置づけに。2020-2021シーズンにも影響か
2020年3月11日(水)18時18分 AUTOSPORT web
FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は3月10日、フランスで4月18〜19日に開催予定だったFIM世界耐久選手権(EWC)第3戦ル・マン24時間耐久ロードレースの延期を決定し、9月5〜6日に2019-2020シーズンの最終戦として行うことを発表した。
ル・マン24時間の延期決定は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、フランスの厚生労働省大臣が1000人以上が集まるイベントを禁止したことから、FIM、ユーロスポーツイベント、EWCのプロモーターおよび主催者のACOによる話し合いで決断されたものだ。
FIM、ユーロスポーツイベント、ACOは観客とチーム、ライダー、イベント開催に関与する人々の安全確保を優先し、ACOとユーロスポーツイベントはル・マン24時間の新たな開催予定を9月5〜6日に決めた。
年をまたいで行われるEWCは、すでに2019年9月に開幕戦ボルドール24時間、12月に第2戦セパン8時間が行われている。そして4月に開催予定だった第3戦ル・マン24時間は、2020年最初のレースとなる予定だった。
しかし、今回の開催延期により、6月のオッシャースレーベン8時間が次のレースに。例年最終戦として、何度も年間タイトルが決まった鈴鹿8耐は第4戦に組み込まれ、9月に移行したル・マン24時間が2019-2020シーズンの最終戦として位置づけられる。
それに伴い、3月31日〜4月1日に行われる予定だった“Pre-Mans”テストもキャンセルされることになった。また、すでに発行された4月18〜19日開催の第3戦ル・マン24時間のチケットは交換等の必要はなく、日程が変更された9月5〜6日の入場に有効となる。
例年開幕戦は9月にボルドール行われるEWC。最終戦が後ろ倒しになったことで、2020-2021シーズンの開幕にも影響する可能性が高いことが心配だ。
■2019-2020 FIM世界耐久選手権(EWC)スケジュール(3月10日発表時点)
Round | Race/Country | Day |
---|---|---|
第1戦 | ボルドール24時間/フランス | 2019年9月21〜22日 |
第2戦 | セパン8時間/マレーシア | 2019年12月14日 |
第3戦 | オッシャースレーベン8時間/ドイツ | 2020年6月6日 |
第4戦 | 鈴鹿8時間/日本 | 2020年7月19日 |
第5戦 | ル・マン24時間/フランス | 2020年9月5〜6日 |