フィルミーノ、8年間を過ごしたリヴァプール退団が決定…クロップ監督「彼の決断を尊重している」

2023年3月11日(土)1時12分 サッカーキング

リヴァプールでの8年目が最終シーズンになるフィルミーノ [写真]=Getty Images

写真を拡大

 リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督がブラジル代表FWロベルト・フィルミーノの今季限りでの退団を認めた。リヴァプールのクラブ公式HPが10日、翌日に控えたプレミアリーグ第27節ボーンマス戦の前日会見におけるクロップ監督のコメントを伝えている。

 フィルミーノとリヴァプールの契約は今季限りで満了を迎えるが、ここまで新契約は締結されていなかった。クラブは契約延長を希望していたものの、1週間前の現地時間3日、フィルミーノがクロップ監督に今季限りでの退団希望を伝えたことが各メディアによって報道。退団は決定的となっていた。

 このような状況の中、リヴァプールはクラブ公式HPを通して「レッズの9番はトロフィーに満ちた、アンフィールドでの忘れられない8年間を終え、キャリアの新たな章に向かう意思を監督とクラブに伝えた」と発表。会見でもクロップ監督はフィルミーノの去就について質問され、「そうだね、彼は確かに(退団希望を)伝えてきたよ。少々驚いたが、予想以上にびっくりするようなことでもなかった。実際、彼の決断は普通のことなのだから」と話した。

 クロップ監督はフィルミーノの決断を受けて「2つの選択肢があったが、彼が伝えたのは1つだった。そして、私は彼の決断を非常に尊重している。これは普通のことなんだ。ボビー(フィルミーノの愛称)がクラブやこれまで共にプレーした多くの選手、そしてファンと築いてきたこのような長い関係を踏まえてもね」とコメント。退団報道が出た直後に行われたプレミアリーグ第26節のマンチェスター・U戦では途中出場からチームにとって7点目のゴールも決めていたが、クロップ監督は「ボビーがマンチェスター・U戦に出場した時の歓迎ぶりは本当に特別だったよ」と話した。

 また、クロップ監督は「彼は私に考えを伝えてくれた。あとは『この素晴らしい物語をポジティブな形で終わらせたい』と言っただけ。それだけだ」と、フィルミーノから退団希望を伝えられた現場を振り返った。「ここにいる誰もがその姿を容易に頭に浮かべられるように、今の彼は必ずここにいる。そして、リヴァプールに完全にコミットしている。それが我々がが知るべきすべてのことだ」と続けた後、「今、この瞬間に別れの挨拶などしている暇はない。そのための時間はシーズンの最終盤に残されている」と、感慨にふけるのではなくまずは目の前の戦いに集中すべきだと主張した。

 現在31歳のフィルミーノは2015年夏にホッフェンハイムからの完全移籍でリヴァプールに加入。2015−16シーズンの途中からリヴァプールにやって来たクロップ監督にとっては、就任以前からクラブで戦い続けている数少ない選手の1人だ。フィルミーノはリヴァプールで2019−20シーズンにクラブ初(※1992年の新リーグ創設以降)のプレミアリーグ制覇に貢献しただけでなく、2018−19シーズンのチャンピオンズリーグ制覇など合計7個のタイトルを獲得。これまでに公式戦通算で354試合に出場して108ゴール79アシストを記録している。

 リヴァプール8シーズン目が最終シーズンとなるフィルミーノ。クロップ監督は「今後、この歌(フィルミーノのチャント)が長きにわたってみんなの耳に残り続けることを誰もが知っている」と話しただけでなく、「彼は、たとえ対戦相手としてアンフィールドに来たとしても、人々が彼を見て本当に喜んでしまう選手の1人だと思う」とこれまでの貢献を称えた。

サッカーキング

「プール」をもっと詳しく

「プール」のニュース

「プール」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ