ネイマール、PSG退団&レアルへの移籍の意思を代理人に伝える?

2018年3月12日(月)13時40分 サッカーキング

パリ・サンジェルマン退団報道が加速するネイマールだが… [写真]=Getty Images

写真を拡大

 パリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表FWネイマールが、代理人を務めるネイマール・シニア氏にレアル・マドリードへの移籍の意思を伝えたと、スペイン紙『ABC』が11日に伝えている。

 報道によると、PSGのチャンピオンズリーグ(CL)敗退が決まった6日、ネイマールはシニア氏に対して同クラブでのキャリアに見切りをつけ、レアル・マドリードへ移籍する決断を伝えたという。その際、「PSGには戻らない。これはもう後戻りできない決断だ」と強い意思を示したとされる。

 ネイマールは現在、負傷した右足のリハビリのため母国ブラジルに滞在中。ただ、2018 FIFAワールドカップ(W杯)ロシアに万全の状態で臨むことが最大の目標であり、今シーズン中にフランスに戻る意思はないとされる。負傷した2月25日のリーグ・アン第27節マルセイユ戦が、PSGでのラストマッチになる可能性もあるという。

 ネイマールの要望を受けたシニア氏は今後、PSGにレアル・マドリードへの移籍許可を求める模様。なお、自由に交渉を行うために、今後一切の給与の受け取りを拒否する可能性もあるとされる。

 一方で、フランスのテレビ番組『Telefoot』は、PSGのナセル・アル・ケライフィ会長とスポーツディレクターを務めるエンリケ・アンテロ氏が数日以内にブラジルへ飛び、ネイマールのもとを訪問すると伝えている。その目的は激励に留まらず、今後のプランについても話し合う見込みで、2022年まで契約が残る同選手の慰留に全力を尽くす考えのようだ。

 なお『ABC』によると、ネイマールが昨年夏に加入したばかりのPSGからの退団を強く希望する理由は4つ存在するようだ。

 1つ目は、PSGの一部ファンから不当な扱いを受けていることだという。イスラム系移民たちが大半を占める同グループは、昨年9月に起きたPKキッカーを巡る騒動でネイマールではなく、ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニを支持。さらに、サッカー界史上最高額となる移籍金2億2200万ユーロ(約292億円)で加入したネイマールへの野次が絶えないとされる。これに耐えかねたネイマールは「伝統もないリーグにきて、野次の対象となるのなら、僕は今後一切プレーしたくない」と話したようだ。

 2つ目は、PSGの同僚の中にも“カバーニ支持派”が存在し、チームが二分していることだという。現状、ブラジル人選手で構成されるグループと、アルゼンチン人選手とウルグアイ人選手で構成される2グループに分裂している状態だとされる。

 また、PSGとリーグ・アンに対して失望を感じていることも退団理由の1つに挙げられている。PSGは2年連続でCL8強に残ることができず、欧州制覇の野望はまたも打ち砕かれた。対照的に、国内リーグでは2位モナコに14ポイント差をつける独走状態を築いており、競争力という点で物足りなさが残る。ネイマールは、リーグ・アンとCLとのレベルの差が大きすぎることに満足していないという。

 そして最後の理由は、以前から熱望する“バロンドール”を獲得するうえで、レアル・マドリードが最高の環境だと考えているからだという。現在26歳のネイマールは、今後キャリアの最盛期を迎える。CL2連覇中と“欧州最強”の地位を築く同クラブでプレーすることで、自己実現を達成できる可能性はかぎりなく高まるだろう。なお移籍を実現するために、年俸ダウンにも応じる考えのようだ。

 スペイン紙『アス』は、レアル・マドリードがネイマールの獲得に向けて4億ユーロ(約526億円)を用意していると報じている。果たして、サッカー界を揺るがした昨年夏を上回る移籍オペレーションは実現するのか、今後の動向から目が離せない。

(記事/Footmedia)

サッカーキング

「ネイマール」をもっと詳しく

「ネイマール」のニュース

「ネイマール」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ