胸ワクが止まらない! 巨人の熾烈すぎる外野争いで一歩リードの新人と多士済々な面々の“現序列”を見る

2024年3月14日(木)15時40分 ココカラネクスト

育成の星、松原もオープン戦でアピールを続けている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人の外野手争いが熾烈を極めている。定位置を与えられているのは、メジャー通算178本塁打という実績を持つ新外国人のルーグネッド・オドーアのみ。その期待の助っ人が守る右翼以外を除く中堅、左翼を巡って、激しい競争が続いている。

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 熾烈な争いの中で、一歩リードしているのがドラフト3位新人の佐々木俊輔だ。13日のソフトバンクとのオープン戦では6回守備からの途中出場ながら、三塁打と三塁内野安打で2打数2安打のマルチ安打。オープン戦両リーグトップの打率を・478まで上げた。

 13日は左翼を守ったが、ここまでは中堅での起用が目立っている。その佐々木に負けじとバットでのアピールを続けているのが、プロ8年目を迎えた松原聖弥。13日は無安打だったが、それでもオープン戦打率.412というハイアベレージをキープしている。

 2021年には135試合に出場し、118安打、12本塁打、打率.274とレギュラーの座をつかみかけた。背番号も31から9に昇格したのだが、翌2022年は50試合にとどまり、その背番号も2020年までつけた59に逆戻り。昨年は1軍21試合で無安打に終わっていた。今年結果を残せなければ来季以降も見通せない立場の29歳が、文字通り尻に火のついた状態で打ちまくっている。

 その他にも2022年のドラフト2位・萩尾匡也は12日のソフトバンク戦で1号アーチ。楽天から現役ドラフトを経て移籍2年目のオコエ瑠偉は、2月に練習試合の韓国・サムスン戦で左翼防球ネット上空への125m特大弾を放てば、その後の日本ハムとの練習試合でも左中間へ特大アーチを描いた。

 異国の地でスケールの大きさを示したのが、21歳の秋広優人だった。球団の創立90周年事業と台湾の新球場開場を祝う一環として、チームは3月頭に台湾遠征を行った。そして2日、台湾・中信ブラザーズとの一戦で3本の適時打の固め打ち。お立ち台で「我愛台湾!」と何度も絶叫し、地元ファンを熱狂の渦に巻き込んだ。

 そこに実績十分なベテランの丸佳浩長野久義が控える。さらに13日には梶谷隆幸、重信慎之介の2人が1軍に合流。すると梶谷は早速右越えの1号ソロを放てば、重信は8回満塁で決勝点となる逆転2点タイムリーを中前へと運んだ。混沌の外野手争いが、ますます激しさを増す結果となったのだ。

 3月29日の阪神との開幕戦。東京ドームの中堅を、左翼を守っているのは果たして誰なのだろうか。阿部慎之助監督は就任来、特に外野に関しては「レギュラーは一人もいない」と激しい競争をうながしてきた。次々と新たな可能性が提示され、胸をワクワクさせる巨人ファンも多いだろうが、誰よりもこの状況を待ち望んでいたのは指揮官その人であることは疑いようがない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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