フライブルク堂安律、代表合流直前に“異例”取材対応のワケ...野球界の盛り上がりにも言及「自分が先頭に」
2025年3月16日(日)19時44分 スポーツニッポン
ドイツ1部フライブルクのMF堂安律(26)が16日、あす17日から始まる日本代表合宿に向けて帰国し、羽田空港で取材に応じた。最近では、欧州組が代表合流直前の帰国時に取材対応するのは異例。今回の代表活動は20日のバーレーン戦(埼玉スタジアム)に勝てば無条件でW杯出場が決まる中、自らの思いやこのタイミングで取材に応じた意図を明かした。
「もう一回、あえて(自分たちは)“W杯で優勝する集団なんだ”と強調しないと(いけないと思った)。そういう集団がこの1、2戦で気を緩めるわけにはいかない。もう一回、自分たちの目標を具体的にして準備していく必要がある。自分が先頭に立っていきたいと思った。メディアの前でW杯優勝を宣言することが自分自身を引き締めることになる」
W杯切符が懸かった重要な一戦を控える中、スポーツ界では現在、MLB開幕シリーズ・カブス—ドジャース戦(18、19日、東京ドーム)に出場予定の大谷翔平らの話題で盛り上がっている。同じアスリートとして、サッカー界を代表する選手として、率直な思いを打ち明けた。
「野球は彼らがとんでもないことをしている。アスリートは結果を出して反響がある。W杯で優勝した時にしっかり報道してくれるようにやるだけ。国民は見たことないものが好き。大谷選手は(大リーグで)見たことないことをやっている。サッカー界ではビッグクラブに行った人は過去にもいたわけで、皆さんはそういうのに慣れている。見たことない景色を見せるにはW杯でベスト8以上が最低限で、優勝を目指す。それか、誰かがバロンドール(世界最優秀選手)を獲るくらいのレベルまでいくか。どちらかだと思う。自分が代表チームで活動する中で目指すべきところはW杯優勝だと考えている」
15日のマインツ戦では今季5アシスト目をマーク。「ポジティブな収穫があった」と好調を維持して乗り込んだ。
22年W杯出場を決めた同3月の最終予選オーストラリア戦は招集外だった。「今回は悔しさを思い返しながらピッチで100%を出したい」。自らに言い聞かせるように言葉に力を込めた。