チェルシー対アトレティコ・マドリードについて知っておきたい7つのこと

2021年3月17日(水)19時3分 サッカーキング

チェルシーとアトレティコ・マドリードが対戦する [写真]=Getty Images

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 17日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグでは、チェルシーが本拠地『スタンフォード・ブリッジ』にアトレティコ・マドリードを迎える。

 2月23日に行われたファーストレグは、オリヴィエ・ジルーの得点でチェルシーが先勝。0−1で敗れたアトレティコ・マドリードは敵地での逆転勝利を狙う。注目の大一番について、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』の情報から7つのトピックを紹介する。

[写真]=Getty Images

■アトレティコ逆転の可能性は?

 究極のチャレンジ——。スペイン紙『アス』が17日の紙面でそう見出しを打ったように、アトレティコはクラブ史上初の偉業に挑む。というのも、彼らは欧州カップ戦の2試合制の試合において、ホームでのファーストレグに敗れると必ず敗退してきたからだ。8度目の挑戦となる今回のゲームで、初の逆転突破を狙う。もっとも、イングランド勢との相性は悪くない。CLの決勝トーナメントでは過去3度、イングランド勢と対戦しているが、3回共に勝ち上がりに成功している。2013−14シーズンにはチェルシーと準決勝で対戦し、2戦合計3−1で勝利。ファイナル進出を果たした。7年前の再現となるだろうか。

■チェルシーはスペイン勢が苦手

 2013−14シーズンのCLでは、アトレティコに敗れて決勝進出を逃したチェルシー。実はスペイン勢との相性はイマイチで、CLの決勝トーナメントにおいては過去8回対戦したうち3回しか次ラウンドに勝ち上がれていない。さらに欧州カップ戦のホームゲームで、スペイン勢と対戦したここ5試合未勝利(3分2敗)となっている。そんなチームとは対照的に、スペイン勢を得意としているのがトーマス・トゥヘル監督だ。CLでは、スペイン勢に負け知らず(2勝3分)。1月にチェルシーの監督に就任してからも、公式戦全12戦に負けなしと無敗街道を突き進む。ドイツ人指揮官に過去のジンクスは通用しないのかもしれない。

■チェルシーは4選手が欠場

 チェルシーは主力4選手を欠いて大一番に臨む。ジョルジーニョとメイソン・マウントは累積警告による出場停止。チアゴ・シウヴァとタミー・アブラハムは負傷のためにプレーできないという。「メンバー選考は少し楽になる」と語ったトゥヘル監督だが、痛手だと認めたのはマウントの欠場。「マウントに関しては、攻撃的なスキルと力強いドリブルとシュートでラインを崩す力がある。アトレティコは相手にシュート機会を与えないことに関して欧州屈指のチームだ。だからこのような試合に攻撃的な選手が欠けるのは痛手だ」とコメントしている。総力戦で乗り切ることができるだろうか。

■アトレティコは3バックか4バックか

 逆転突破のためには、セカンドレグで勝たなければならないアトレティコ。現地では、シメオネ監督が採用するシステムに大きな注目が集まっている。というのも、ファーストレグは守備時に“6バック”を採用。アウェイゴールを奪われないために超守備的な戦い方を選択したものの、0−1で敗れて作戦は失敗に終わったからだ。今週月曜日の練習では3バック、火曜日の練習では4バックをテストしたように、ディエゴ・シメオネ監督は熟慮を重ねている。今季はシステムを可変しながら戦うことにも慣れており、指揮官の選択に要注目だ。

■サウール・マジックなるか

 逆転突破のためには運も必要となるアトレティコだが、その運を手繰り寄せられそうなのがサウールだ。同選手はCLの決勝トーナメントと相性が良く、直近8度のラウンドで5ゴール1アシストを記録。得点に絡まなかったのは、昨季の準々決勝(ライプツィヒ戦)と2018−19シーズンのラウンド16(ユヴェントス戦)だけだという。またCLで通算10ゴールを記録しているが、そのすべてが試合の先制点。彼がゴールを奪った試合は10戦無敗(8勝2分)とパーフェクトな結果を残している。今季はレギュラーポジションを失うなど苦しいシーズンを過ごしているが、“不敗神話”継続となるだろうか。

■6年ぶりの得点を狙うスアレス

 サウールの他にもアトレティコのキープレーヤーを挙げるなら、やはりルイス・スアレスになるだろう。今季はリーグ戦で24試合に出場して18ゴールをマーク。元同僚のリオネル・メッシと得点王争いを繰り広げるが、CLでは5試合に出場して一度もネットを揺らしていない。CLのアウェイゲームとなると、2015年9月のローマ戦でゴールを奪って以来、5年以上も無得点。“不発期間”は丸一日(1440分)を上回っている。ベスト8進出のためには少なくとも2ゴールが必要なアトレティコだが、エースに待望の一発か生まれるかどうかは重要なポイントになりそうだ。

■予想オッズは?
 英国の大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』は、各チームの勝利オッズを発表(日本時間17日15時時点)。チェルシーには「2.25倍」、アトレティコには「3.4倍」の勝利オッズがついている。またベスト8への勝ち抜けについても、チェルシーには「1.25倍」、アトレティコには「3.75倍」のオッズがついている。アウェイでのファーストレグを制し、トゥヘル体制ではいまだ無敗。チェルシーの優位は揺るぎない。とはいえ、「何年も前からヨーロッパで最も手強いチーム」とトゥヘル監督が認めるように、アトレティコは“世界一諦めの悪いチーム”と言っても過言ではない。ピッチ上で繰り広げられるハイレベルな攻防から両指揮官による駆け引きまで。欧州最高峰の戦いを堪能したい。

(記事/Footmedia)

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