「筋肉量や体脂肪率変わった」今永昇太、150キロ連発し被安打ゼロ…監督「弱い打球が多かった」

2025年3月18日(火)23時42分 読売新聞

先発で力投する今永(18日)=須藤菜々子撮影

 米大リーグの開幕2連戦「MLB東京シリーズbyグッゲンハイム」(読売新聞社など主催)は18日、東京ドームで第1戦が行われ、ドジャースが4—1でカブスに勝利した。ドジャースの大谷は五回の逆転劇につながるチーム初安打を放つなど、5打数2安打2得点。先発の山本が5回1失点で勝利投手となった。カブスは先発の今永が4回無失点と好投したが、鈴木は4打数無安打と振るわず。第2戦は19日に行われる。

カブス先制も中盤以降、沈黙

 ドジャースは五回、エドマン、スミスの適時打などで3点を挙げて逆転。九回にT・エルナンデスの適時打でリードを広げた。山本は5回3安打1失点と好投。カブスは二回にアマヤの適時二塁打で先行したが、四回以降は打線が沈黙した。

今永、大谷ねじ伏せる

 「いつか野球をやめる時、この東京ドームで先発したことが真っ先に浮かぶような、そんな試合になる」。渡米2年目で開幕投手を託され、特別な思いで凱旋がいせん登板に臨んだカブス・今永が、4回無安打、無失点の快投を演じた。

 ファンを大いに沸かせたのが、「世界一の選手」と強く意識して挑んだ大谷との日本人対決だ。いきなり訪れた一回の対決を力強い速球で二ゴロに仕留めると、三回は変化球で二直に打ち取った。「鋭いスイングで、1番に彼のような打者がいるのは自分にとってタフだなと思った」と振り返る。

 昨季大リーガーを苦しめた生命線の「高め速球」は健在で、低めに集めたスプリットとのコンビネーションで凡打を重ねた。二、四回に2四球ずつ与えるなど制球を乱す場面もあったが、粘りの投球でホームを踏ませなかった。球速は150キロ台を連発し、オフに「筋肉量、体脂肪率が目に見えて変わった」と言うほど鍛えた成果の一端も披露。カウンセル監督も「粘られて球数は増えたが弱い打球が多かった」とたたえた。

 あらかじめ70球がメドだった初マウンドは、4回69球で降板となった。「速球に関してはものすごく手応えがあった。これを最低ラインにできれば、いつでも自信を持って投げられる」と今永。昨季の15勝を上回る成績を目指すシーズンの初戦で、大きな自信をつかんだ。(佐野司)

鈴木、初安打はお預け

 カブス・鈴木は、注目の山本との日本人対決で2打数無安打だった。一回、速球に押し込まれて力のない遊撃への小飛球に打ち取られると、三回無死一塁でも速球を捉えきれず、三ゴロに倒れた。

 「日本にいた時から対戦しているが、やっぱりいいピッチャー。ずっとやられっぱなしなので、なんとか勝てるように頑張りたいな」と意気込んでいたが、山本の力のある球にねじ伏せられ、その後も快音は響かずにシーズン初安打はお預けとなった。

カブス、5回のエラー響く

 カブスは守備の乱れが響いた。痛かったのは五回の適時失策だ。一死一、二塁で相手の3番T・エルナンデスの三ゴロで併殺を狙ったものの、二塁手のバーティが一塁に転送した球が高くそれてしまった。ボールが転々とする間に、二塁走者の大谷が勝ち越しのホームを踏んだ。六回にも三塁手のショーが悪送球でピンチを招いてしまった。カウンセル監督は「基本的に守備に自信を持っているチーム。ドジャースのような(強い)チームと対戦する時はいいプレーをし続けなければいけない」と淡々と振り返った。

カブス・カウンセル監督「(五回の3失点は)大谷の前に四球で走者を出したのが理想的ではなかった。ドジャースのようないい打線相手には常に攻撃的にいかないといけないが、(計8四球と)四球を積み重ねると失点につながる」

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