アゲインストの風には『低い球』がいい では、その打ち方は? 春の嵐には番手を上げるだけでは足りません!

2024年3月20日(水)8時2分 ALBA Net

木が大きく揺れ、体がのけ反るほどの強いアゲインストの場合、番手を2つ3つ上げたところで、意味がない

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暖かい日が増え、これからラウンド回数が増えるゴルファーも多くいるだろう。しかし、3〜4月のゴルフは「春の嵐」とも呼ばれる風に注意が必要だ。かぶっているキャップが飛ばされてしまうような強風では、クラブの番手を変えただけでは対処できないこともある。


かつて正確無比なショットで世界一にも輝いた宮里藍も「どれだけ風に任せて打つのか、それとも影響を受けないように打つのか、低めに打つのか」と、風に応じた打ち分けをしていた。そんな宮里藍の父でありコーチの優氏に、強烈なアゲインストの対処法を聞いた。

「木が大きく揺れ、体がのけ反るほどの強いアゲインストの場合、番手を2つ3つ上げたところで、林の高さより上に球を浮かせてしまえば意味がなく、何番で打とうが届きません。ではどうするか。『風の下を潜らせる低い球』を打つことです。まず、グリップを短く握り、ボールを普段より1個分右足寄りにして構えます。グリップを短く握ることでシャフトのしなりが減り、ヘッドが走りにくくなる。すると、ボールのスピン量が減り、弾道を低く抑えられます」

バックスイングはトップまで普段どおりで問題ないが、ダウンスイングでは意識すべきポイントが2つあるという。

「ダウンスイングで重要なのは『手首の返し』と『低いフィニッシュ』。前腕のローテーションを思い切り使い、フェースが地面を向くくらい手首を返しましょう。フェースがかぶって球にコンタクトするので、低い弾道になります。また、フォローの手の位置はみぞおちの高さで止めると、フィニッシュを低く収められます。シャフトを立ててしまうと球が浮き上がるので注意しましょう」

強烈なアゲインストにも負けない低い球の打ち方を覚えれば、きっと自分のゴルフの〝追い風〟になってくれるだろう。

◾️宮里 優
29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。

◇ ◇ ◇

●さあゴルフシーズン本番! スコアに一番大事なのは、何を隠そう『パッティング』。ショットが曲がり倒しても、パッティングさえ入れば「パターは七難隠す」で大崩れはありません。関連記事【春だ!ゴルフだ!】で春のパター特訓といきましょう!


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