フェルスタッペンの降格事件により、サーキット・オブ・ジ・アメリカズに縁石が追加

2018年3月20日(火)15時5分 AUTOSPORT web

 F1アメリカGPの開催地、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)が、今年のレースまでに新たに縁石を追加することを決めた。昨年のレースを後味の悪いものにした、トラックリミットに関する論争の再発を防ぐためだ。


 FIAのレースディレクター、チャーリー・ホワイティングは、このコース改修が10月21日に予定されている今年のアメリカGPまでに実施されることを明らかにした。


 2017年に論争の中心になったのは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンだった。彼はレース中にフェラーリのキミ・ライコネンを抜いて3位でフィニッシュしたが、トラックリミット違反の裁定で5秒のタイムペナルティを受け、正式結果では4位となった。


 この裁定に対し、フェルスタッペンとレッドブル・レーシングは公然と不満を表明し、怒りの渦はファンの間にも広がった。


 ホワイティングは、トラックリミット違反へのFIAの姿勢は今年も変わらないと明言する一方、この縁石の追加によって、コース外のエリアを利用しようとするドライバーたちの試みが阻まれることを期待すると述べた。


「考え方に変わりはないが、2016年と2017年の間に行ったのと同様に、今年も対策を講じた。つまり、ルイス・ハミルトンが第1コーナーをカットした2016年のレースを思い出してほしいのだが、あのコーナーに手を加えた結果、2017年には同じようなことは起きなかった」


「これで今年の開催地については、もう問題の起こりそうな場所は、ほとんどないと言える状態に近づいたと思う」


「COTAの場合は、言うまでもなくマックス(・フェルスタッペン)がコース外を走ったあたりに、いくつかの低い縁石を設け、さらに最終コーナー出口や第1コーナー出口にあるようなバンピーな縁石も設けることになっている」


「だが、これでもう全て解決ということではない。風船を手でつかもうとするのと同じで、こっちの端をつかんで握ると反対の方向へ逃げ、そっちをつかむと、また別の方向へ逃げていく」
「ちょうどそれと同じことが起きるだろう。しかし、ドライバーがコース外を走ることによってタイムを稼ぐことに関する懸念は、もうあまりしなくていい状態に近づいたと思っている」


「昨年はアブダビでも問題が起きた。ニコ・ヒュルケンベルグがコース外を走って、明らかにアドバンテージを得ながら、そのポジションを相手に返さなかった件だ」


「あのケースでは、あえてポジションを返さずに5秒ペナルティを受けるというのが、手っ取り早く(順位を上げられて)、しかもルールには従った形になった。だが、あれはまた別の問題として、対処する必要がある」


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