ホンダのマルケス、MotoGP開幕戦2位も満足。ドゥカティのストレートスピードに「ついていけた」

2018年3月22日(木)14時50分 AUTOSPORT web

 MotoGPの開幕戦カタールGPは0.027秒という僅差が勝負を分けた。2位でチェッカーを受けたディフェンディングチャンピオン、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)だが、結果には満足しているという。


 2017年チャンピオンのマルケスは、2018年シーズンの開幕戦決勝レースを2番グリッドからスタート。オープニングラップではポールポジションからスタートしたヨハン・ザルコ(モンスター・ヤマハ・テック3)をとらえて一時トップに立ったが、再びザルコに1番手の座を譲るとレース終盤までは2番手争いを展開した。


 終盤、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ・チーム)がそれまでレースをリードしていたザルコを交わすと、マルケスもそれに追随。トップがドビジオーゾ、2番手マルケスで最終ラップに入る。迎えた最終コーナーのブレーキングでマルケスが前に出るが、ドビジオーゾがクロスラインの立ち上がりから一気に加速しそのままトップでチェッカー、マルケスは僅か0.027秒差の2位フィニッシュとなった。


 マルケスはこのときのオーバーテイクについて「最終コーナーでドビ(アンドレア・ドビジオーゾ)をパスしようとしたんだけど、打ち負かされちゃったね」と語っている。

最終ラップの最終コーナー、マルケスはドビジオーゾのインに飛び込んだ


「正直なところ、こうなることはなんとなく予想はしていたんだ。でも、なにか方法がないかってトライした。最終的には、ドビが持っていたものが僕より多かったというわけさ。彼は優勝するにふさわしいよ」


「スタートではドビは後方にいたけれど、僕は彼を待っていたんだ。あの“赤”をね! 僕はドビが最後にプッシュするって知っていたよ。ドビがザルコをパスしたとき、僕は自分自身にこう言ったんだ。『さあ、行くぞ!』ってね」


 一方、ドビジオーゾは17周目でザルコを交わすと追従するマルケス、バレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ・MotoGP)に対しギャップを広げようと試みていたが、タイヤのグリップ不足によりそれは敵わない状態だったという。そのドビジオーゾも、マルケスが最後の勝負を最終コーナーで仕掛けてくるとわかっていた。

マルケスの“攻撃”を予感しそれに備えていたドビジオーゾ


「最終ラップの最終コーナーで、マルケスが僕を抜きに来るってわかってたよ。だから、とても慎重でなければいけなかった。僕はコーナーの内側を通ってマルケスをパスして、デスモセディチのエンジンパワーで加速していったんだ」


 最終的に2位でチェッカーを受けたマルケスだが、それでもこのレースでの収穫を感じている。


「僕らが苦手とするサーキットで2位表彰台を獲得できたことは本当にうれしいよ」


「すばらしいレースで、すばらしいショーだった。僕が最もうれしく感じているのは、ドビにストレートでついていけたことなんだ。それがわかったのはとてもいいことさ」


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