「おすもうさんみたい、私(笑)」 臼井麗香が“人生マックス”で歩み出す復調ロード

2024年3月23日(土)8時30分 ALBA Net

肉体改造、成功! 臼井麗香が初優勝に向けて好発進(撮影:上山敬太)

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<アクサレディス宮崎 初日◇22日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6545ヤード・パー72>

2022年に喪失したシードを取り戻すため、臼井麗香はこれまでの考え方を変えた。「成績が出ないと技術が悪いと思って打ち方とかそればかり考えてしまって。でも土台ができていなかった」。そこでこのオフ、力を入れたのが体づくりだった。


ウェイトトレーニングにキックボクシングなどにも通い、とにかく鍛え抜いた。身長158センチ、体重48キロと公表されているが、「オフに体重が4キロ増えて、体脂肪率は1.5%減りました。体が変りました」と現在は「人生マックス」の51キロになっていることも明かす。

もともと「ダイエットをしていたわけではない。普通の女子よりは食べるんです」というが、「野菜にレモンをかけるだけとか、鶏肉みたいな食べ物が好きで」と太りづらい食生活を送っていた。しかしトレーニングを本格化させるなかで、“食トレ”にも乗り出した。

その様子について、「食べた瞬間寝る。食べて、寝て、トレーニングして食べて、寝る。すぐ寝るのが一番太ります」と話すと、記者の笑いを誘う。『力士もそうやって鍛えている』と言われると「おすもうさんみたい、私(笑)」と返し、またその場を盛り上げる。この日のラウンド中もハーフターン時には、おにぎりを4個食べてパワーチャージ。シーズンに入ってもトレーニングが終わるわけではない。

1998年度生まれの黄金世代のひとり。初シードを手にした20−21年シーズンにはメジャー大会の「ワールドレディスサロンパスカップ」2位などの成績を残し、初優勝が期待された。しかし、翌シーズンから不振に陥り、メルセデスランキングは22年が115位、23年も134位と低迷。今季のQTランキングも60位と、現時点ではステップ・アップ・ツアーが主戦場になる位置だが、リランキングを突破し後半戦の出場権を手にすることもひとつの目標になっている。

初日のラウンドでは後半の1番で3メートルを沈めると、そこも含め4連続バーディで流れに乗った。3番は10メートルを沈めてのもの。この時のことを「3連続目は『エッ』ってビックリしました。ギャラリーも笑ってました」と振り返ると、またその場も明るい雰囲気になる。多くの選手に愛される臼井らしい、和やかなムードが続く。

19年大会は最終日最終組に入り、優勝を争った。最後は同期の河本結優勝で幕を閉じたが、「相性がいいと思ってきています。グリーンが大きいのがいいのかな?」とコースへのイメージは悪くない。「シードに復活することと、プロである以上、優勝を目指して頑張りたいです」。思い出の残る地で復調を印象づけたい。(文・間宮輝憲)


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