ドジャース大谷翔平 水原元通訳の違法賭博問題に”潔白”を主張も残る疑問「では、なぜ水原さんは送金できたのか」

2024年3月26日(火)12時30分 ココカラネクスト

水原氏は常に大谷に寄り添い続けていた(C)Getty Images

 3月25日(日本時間26日)の朝方に行われたドジャース・大谷翔平の会見内容が大きく注目を集めている。

 元専属通訳の水原一平氏が違法賭博に関わっていたことがわかり解雇された問題以降、初めて肉声を語る場となった。

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 約12分間に及ぶ会見の中では「自身はこの問題を全く知らなかった」と主張。スポーツにまつわる賭博に関わった事実はなく、「水原氏からは虚偽説明をされていた」「口座からお金を盗まれた」と一貫して、潔白を訴えた。

 また大谷と水原氏といえば、メジャー挑戦時から寄り添い、二刀流実現の1番の立役者ともいわれていた。日本ハム時代からの付き合いとあって、今回信頼を裏切られた形となり「言葉では言い表せない」とショックをあらわにする場面もあった。

 一方で今回の焦点とされるポイントもあった。それはすでに「大谷翔平」名義から違法賭博の胴元に約7億円弱の資金が流れていることが明らかになっている。これだけの巨額資金を本人の許可なく動かせるのかという点だ。

 ここには米メディアも疑義を持っており、水原通訳が無断で大金を送金することは「ほぼ不可能」(米経済誌・フォーブス)という見方もある。金融機関には通常、電信送金額の制限があり、口座保有者に対しては多くの身元確認チェックが必要とされる。こういった背景を受けて、多額の資金流出の経緯に注目が集まっている。

 今回の大谷会見を詳報した朝の情報番組「めざまし8」(フジテレビ系列)に出演したコメンテーターでジャーナリストの立岩陽一郎氏も「非常に大きい疑問点ですよね」とし、続けて「もし私があの場にいたら、絶対聞くのは、ではなぜ、水原さんは送金ができたのか。ここなんですよ」と送金方法について疑問が残るとした。
 
 この点について大谷は会見内で水原氏が「僕の口座に勝手にアクセスし、ブックメーカーに送金していたと僕に伝えました」と話している。

 どのように”勝手にアクセス”できる環境にあったのかという点が今後も焦点となりそうだ。 

 同番組に出演した立岩氏は続けて「少なくとも私の周辺で大谷選手が賭博をやってると思ってる人、誰もいませんよ」としながら、「だけど、この不正とされる送金をなぜ大谷さんが把握できなかったのかという疑問がみんなあるわけです」と大谷のお金に関しての管理責任も問われているとした。

 現在巨額窃盗事件ともなっていることで、捜査の進展を待つしかない側面もあるが「それは捜査の重要な部分だっていうなら、それはあえて言いませんといえばいいだけの話」とし、「それにまったく触れないというのは、私はその場にもしいたとしたら、1番大きな疑問として感じる部分です」と強調した。

 オフにはドジャースとの10年総額1000億円超の巨額契約も大きく話題を集めた。本人はお金に無頓着ともいわれる中で、大事な「大谷マネー」を守る体制は万全であったのか。銀行側の対応含め、今後明らかになっていく事実もありそうだ。

 果たして今回の会見で騒動は沈静化されるのか。現在所在が分からない水原氏のさらなる供述内容にも注目が高まることになる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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