異例会見で奇しくも際立った“異能さ” ド軍地元リポーターが伝えた大谷翔平の凄み「野球に集中する能力に感心する」

2024年3月26日(火)16時28分 ココカラネクスト

記者会見に臨んだ後にはオープン戦でプレーし続けた大谷。(C)Getty Images

 現地3月25日、ドジャースの大谷翔平と元専属通訳だった水原一平氏を巡る違法賭博スキャンダルについて、大谷本人が事件発覚後初めて声明を発表した。

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 MLBをはじめとする複数機関による捜査があるため、大谷は「今日話せることに限りがあるのをご理解してほしい」と釈明。約12分間の記者会見は質疑応答を許されず、一方的な内容となったのだが、エンゼルスとのオープン戦を前にショッキングな騒動に真摯に向き合った偉才の言葉は大きな反響を呼んだ。

 無論、笑顔はない。大谷は複雑な表情と浮かべながら淡々と声明を読み上げた。一部で疑惑の目を向けられたことに対して、「まず、僕自身は何かに賭けたり、スポーツイベントに賭けたり、誰かに替わって依頼をしたことはないです」と否定。さらに米スポーツ専門局『ESPN』のインタビューにおける水原氏の証言に対しても、「数日前まで、彼がそういうことをしていたというのも全く知りませんでした」「結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ皆に嘘をついていた」と強調した。

 この日は会見後にグラウンドで昨年9月に右肘への手術をして以来となるキャッチボールを再開。動作と感覚を確かめるように50球を投げ込んだ。さらに直後に行われたエンゼルスとのオープン戦には「2番・指名打者」で先発出場。2打数ノーヒット(1四球)でお役御免となったが、騒動の影響を感じさせない働きぶりを見せた。

 心身の疲弊は想像に難くない。そんな大谷の近況には、間近で見守っているメディア関係者も脱帽する。地元スポーツ専門局『SportsNet LA』でドジャース戦のリポーターを務めているキルステン・ワトソン記者は「会見場にも数人の選手が来ていたほか、会見そのものはクラブハウスやトレーニングルームのモニターで全員が見ていた。彼らのリアクションは、『彼の発言をリスペクトし、さあ彼をサポートする時だ』という感じ」と、チーム内における大谷の会見に対する反応を伝えた。

 さらに「ナインは『さあ、野球をやろう』と大谷とともに前を向いている」とリポートしたワトソン記者は、改めて示された大谷の凄みを語った。

「ドジャースにいる全員が、ショウヘイ・オオタニが騒動から切り替えて、野球に集中する能力、これだけのメディア対応をし、四方をカメラに囲まれながらも集中できる能力に感心している」

 世界中が一挙手一投足を見守った異例の会見。本人にとって複雑な内容を語らなくてはいけない場だったが、奇しくも大谷の偉才ぶりは際立った。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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