日本人指揮官としての偉業達成に森保監督「私一人で戦っているとは思っていない」

2022年3月26日(土)19時38分 サッカーキング

 日本代表を率いる森保一監督が26日、『SAMURAI BLUE FIFAワールドカップカタール2022出場権獲得会見』に出席し、24日に決定したW杯出場を、田嶋幸三会長、反町康治技術委員長、吉田麻也主将と共に報告した。

 森保監督は冒頭、厳しい戦いの中でも変わらずに応援してくれた全ての国民に感謝の言葉を述べ、日本サッカー界歴代最高の成績である本大会でのベスト8以上に向けて全力を尽くしていくことを約束。また、就任から4年間指揮を執り続け、W杯出場権を獲得した初めての日本人監督となったことについても触れ、その意義や自身の考えなどを口にした。
 

▼ 森保監督のコメント
まずは我々サッカー日本代表を日頃から応援してくださっているサポーターの皆さんをはじめとする全ての国民の皆さんに、日頃の応援のお礼を伝えたいと思います。

そしてカタールW杯向けたアジア予選を突破できましたが、最終予選は本当に厳しい戦いの連続でした。その中でもサポーターの皆さんが、いつも変わらぬ応援をしてくれたことで、選手もスタッフも下を向くことなく常に前を向いて前進することができました。応援してくれた全ての皆さんに感謝を申し上げます。

我々を応援してくださった皆さんと喜びを分かち合える結果を出せて幸せに思っていますが、我々は第一関門を突破したにすぎません。カタールで日本歴代最高の成績であるベスト8以上をつかみとるべく、次のベトナム戦から新たに最善の準備をして、一戦一戦全力で戦っていくというスタンスで目標を達成したいと思います。これからも応援のほど、よろしくお願いいたします。

ーー帰国してあらためてW杯出場を実感した部分は?
きのう帰国して、成田空港で検査等々クリアしてホテルに行くまでに空港で皆さんに出迎えてもらって、お祝いのメッセージなどを掲げていただき、我々がアジアの予選を突破したんだという気持ちになりました。我々はオーストラリアで戦って、現地にも多くの皆さんが応援に駆けつけてくださって、喜びを分かち合いましたが、国内に戻ってきて、多くの皆さんに応援してもらったんだなという気持ちが湧いてきました。

ーー遠藤、板倉がチームを離れ、ベトナム戦をどのような意識で戦っていくか
まずは高い目標、高い基準を持ちながら、目の前の一戦に全力を尽くし、一戦一戦、勝利を目指すことをやってきましたが、次のベトナム戦も目の前の一戦であることに変わりなく、その試合にも勝って、このアジア最終予選を1位で突破すること、そのあとのカタールW杯での目標達成につなげられるように勝利を目指して戦いと思います。戦い方に関しては、これから選手のコンディションを見極めて勝つためにベストな選択をしていきたいと思います。

ーー日本人監督として4年を通して予選を戦って突破を決めた初めて監督としての意義をどう感じているか
日本人の指導者として予選を全て戦って決めたというのを話していただきましたが、私一人で戦っているとは思っていないですし、常に日本のサッカーファミリー全体で、普及育成の指導者、環境づくりをしてくださっている方々と日本代表が勝利すべく積み上げをして、試合に向けてパワーを作って、目標に向かっていると思っています。

プレッシャーがひとつあるとすれば、W杯に6大会連続で出場しているなか、日本人の指導者として7回目のW杯を目指し、私が結果を残せなければ日本人の指導者の評価も変わってしまうというプレッシャーはありました。世界との戦いで結果を出すという結果には至っていませんが、アジアの中では日本人の指導者が勝って、世界に挑める。そして世界を追い越していけるというところを、他の指導者の方々にも自信を持ってもらえたり、評価につながればいいという思いを持ってやってきました。


【動画】SAMURAI BLUE(日本代表)出場権獲得会見

サッカーキング

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