球界最年長左腕 ヤクルト・石川雅規 目指す200勝への道 「良いまっすぐを投げるのが重要」【独占】

2024年3月27日(水)16時54分 ココカラネクスト

質のよいまっすぐにこだわりたいとした石川(C)産経新聞社

 球界最年長左腕、ヤクルト・石川雅規投手への『CoCoKARA next』による独占インタビュー。第2回目となる今回は自身も目標と公言する山本昌氏との交流やここまで185勝と積み上げてきた投球術の中で「最も重視していること」を聞いた。

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——今季でプロ23年目のシーズンを迎えます。ここまでのプロ生活を振り返ってターニングポイントとなった出来事はどんなことでしょうか。

石川雅規(以下、石川) 23年といっても打たれたことのほうが多いんで、悔しい思いも多かったです。185勝しても185敗しているので何ともいえないんですけど。僕にとっては2007年に4勝に終わったシーズンが印象に残ってます。古田さんにこのままではダメだということを言われて。シュートボールを本腰入れて覚えたのが、2008年(12勝)、09年(13勝)につながっていったかなと思っています。

——今春のキャンプでも古田臨時コーチから声をかけられらそうで。

石川 『数年前から変わってないな、いいぞ!』と言ってくれたので。リップサービスかもしれないんですけど(笑い)、僕の中では古田さんに受けてもらうというのは、そんなに長い球数投げたわけではないですけど、すごい有意義な濃厚な時間でした。

——同じくキャンプを訪問したレジェンド左腕の山本昌さんからも言葉を頂いたとか。

石川 コンディショニングだけは気を付けて!と。絶対(200勝)できるからと前向きな激励を頂いたので。やはり前向きにやっていくのがぼく自身にとっても大事かなと思っています。後ろ向きになると、とてつもなく後ろ向きな考えになってしまうので。年齢は重ねたけど(200勝に)チャレンジできるところにいるというのがありがたいので。昌さんは絶対できるからと言ってくださったので。そういうお言葉というのはしんどいときのもう一押しの大きな力にはなりますよね。

——200勝まではどんな道筋を描いていますか

石川 たとえば5勝3年ということになると全然(達成)できないので。やっぱりしっかり高い目標を持っていくことが必要かなと考えています。登板試合数が少なくなって、5勝でいいということにはならないので。投げる試合は全部勝つという前向きなイメージ、目標でやっていかなきゃならないと考えています。

——勝ち星をより多く重ねるためにどんなことが必要とお考えでしょうか。

石川 球数というか、イニングをしっかりと取れるように準備していかなきゃいけないと考えています。長く投げるためにも球遅いけど、ストレートをしっかり投げないといけない。より質の高いまっすぐ、コントロール良く両サイド投げるというのをより一層意識して投げなきゃいけないし、取り組んでいるところですね。

——やはり良質なストレートを重視する。

石川 変化球投げますけど、まっすぐあっての変化球なので。良いまっすぐを投げ込むのが重要だと思っています。昔と違って、身体も稼働域とかの問題もありますけど、常に摸索しながら、ただ気持ちいいフォームじゃなくて「抑えられるフォーム」、1番いいボールを投げられるように日々試行錯誤しまくってます。

——ちなみにフォームを固めるにあたってYouTubeなども視聴しますか。

石川 見ますよ。どこにヒントがあるか分からないので。動画も雑誌も含めて、色々なものにアンテナはりつつ、見るようにしています。YouTubeは色々な競技を見て「こういう身体の使い方をしているのかな?」など、野球だけに限らずというところですかね。何か自分にプラスになる部分がないかを探しています。
(最終回となる第3回は自身の投球術へのこだわりについて)

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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