なぜ450万ドルもの大金を動かせたのか 注目される日本人メジャーリーガーと通訳の「特殊な関係性」とは

2024年3月27日(水)13時12分 ココカラネクスト

水原氏は通訳として常に大谷を支える存在として知られた(C)Getty Images

 ドジャース・大谷翔平は3月25日(日本時間26日)、注目を集めていた水原一平元通訳の違法賭博問題について初めて会見を行った。

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 約12分にわたった会見の中では大谷は自身がスポーツ賭博を行った経験はないことを明言。その上で、水原氏がスポーツ賭博に関わっていたことや、巨額の借金があったことを知らなかったことを明かした。「彼はウソをついていた」として、自身の口座に不正にアクセスしていたとも語った。

 一方、今回の会見を受けて米メディアの中では、質疑応答の場がなかったことで「大谷は質問にこたえていない」として疑問の目を向けるムキもある。巨額資金の送金方法をめぐっての疑問の声だ。
 
 今回の件では水原氏が違法賭博により少なくとも450万ドル(約6億8000万円)もの負債を負ったことが明らかになっている。違法賭博の胴元に借金返済の名目で大谷翔平名義の口座から大金が複数回にわたってふりこまれているとあって、米国内の銀行口座における送金方法、チェック対策などにも注目が高まっている。

 一方で水原氏はエンゼルス時代から大谷をサポートしてきたことで知られる。日本人メジャーリーガーと通訳との関係性について、MLBの球団や侍ジャパンで通訳を務めた経験を持つ小島克典氏が27日朝の情報番組「めざまし8」(フジテレビ系列)に出演し、語った。

 同番組内では通訳が現地で務める仕事について「運転手」や「遠征先の食事の手配」「試合のデータ分析」「選手家族のケア」など、小島氏の経験を元に多岐にわたると紹介。

 その上で、メジャーリーガーの資産管理については「親族やエージェントが管理する。エージェントには金融のスペシャリストがいるはずだ」とした。しかし巨額の資金流出を招いてしまったことで「チェック機能をしていないのがチーム大谷の甘かったところ」と小島氏は話した。
 
 また通訳が務めるお金の管理について聞かれると小島氏は「ケースバイケース」として、選手のスポンサーが来た場合の対応として立て替えを行う場合もあったとした。さらに現金を下ろすこともあったといい、この点に関しては「必要があれば聞けば教えてくれる近しい距離感」と説明した。 

 異国の地で生活するにあたって、選手と通訳との距離感は縮まるとも語っていた。

 水原氏の賭博問題をめぐっては送金方法含め、まだ明らかになっていない部分も多い。今後は捜査当局、MLB側の調査結果を待つしかないが、騒動沈静化にはもう少し時間が必要となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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