ベッテル、黄旗無視の疑いで審議対象に。予選18番手には「がっかりして、腹を立てている」:F1バーレーンGP
2021年3月28日(日)7時19分 AUTOSPORT web
2021年F1開幕戦バーレーンGP予選で、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルが、イエローフラッグ無視をした疑いがあるとして、スチュワードからの召喚を受けている。
予選Q1終盤、ふたつのインシデントが発生した。ターン1でハースのニキータ・マゼピンがスピン、フェラーリのカルロス・サインツJr.がエンジントラブルによりターン8のコース上で減速していたのだ。これによりイエローフラッグが掲示された後、スチュワードは、ターン8での黄旗振動(シングル)について、ベッテル、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)が規則に従って行動したかどうかを審議した結果、適切に減速していたとみなし、問題なしと判断した。
しかしその後、ベッテルに関しては、ターン1での黄旗(ダブル)を尊重しなかった疑いがあるとして、スチュワードは、28日現地13時30分にベッテルとチーム代表者を召喚し、調査を行うことを決めた。決勝は現地18時にスタートする。
ベッテルはアストンマーティン移籍後初の予選を18番手で終えた。最初のランで1分32秒056をマークしたベッテルは、セッション終盤にアタックに出た際にイエローフラッグに遭い、タイムを更新できず、Q1で敗退した。
黄旗無視という裁定が下されれば、5グリッド降格ペナルティが科される可能性があり、その場合、ベッテルはグリッド最後尾からスタートしなければならなくなる。
チームメイトのランス・ストロールはQ3まで進み、予選10番手を獲得した。
予選後、ベッテルは「正直言って、今日のリザルトは期待外れのものであり、望んでいたものではない」とコメントしている。
「Q1最初のラップタイムには大幅な改善の余地があった。でも2回目のランでイエローフラッグが2カ所で出ていたため、Q2に進むことが不可能になったんだ」
「その時にその位置にいたことが不運だった。でもポジティブな要素としては、予選ではマシンの感触がよくなっていると感じた。テスト以来行ってきた作業によって正しい方向に向かっているから、もっと速く走れるポテンシャルがある」
「望んでいた位置からのスタートではないが、肝心なのは明日の決勝だ。すべてのチャンスを最大限生かし、何が起こるかを見ていこう」
ベッテルは、召喚の発表が行われる前に、F1公式サイトのインタビューにおいて18番手という結果について「もちろんがっかりしているし、腹を立てている。Q2に進出できなかったのは、ある意味僕らのせいではないからね。でもこの結果を受け入れて、やれることをやり、明日に備えなければならない」と語っていた。