大谷翔平「いいところで打てた」左翼へ衝撃の2戦連発「連覇へいい一歩目になった」開幕3連勝発進に笑顔
2025年3月28日(金)10時56分 スポーツニッポン
◇インターリーグ ドジャース5—4タイガース(2025年3月27日 ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)は27日(日本時間28日)、タイガースとの米本土開幕戦に「1番・DH」で先発出場。第4打席で左翼へ2号本塁打を放ち、19日のカブス戦に続いて公式戦2戦連発をマークした。試合はトミー・エドマン内野手(29)、テオスカー・ヘルナンデス外野手(32)も一発を放ち、ドジャースが一発攻勢でタイガースに競り勝った。
試合後、試合を中継したNHK—BSで解説を務めた元同僚の田中賢介氏からのインタビューに応じた大谷は「接戦気味でしたけど、なんとかいいところで打てた。最後はリリーフがみんないい仕事をした」と振り返った。
試合前にワールドシリーズ優勝セレモニーを行ったことについて問われると「こうやって特別なユニホームを着せてもらってセレモニーもやって、初戦なのでなんとか勝ちたいと思っていた。いいゲームで勝てた」と話した。
4打席目の一発には「シンプルにストライクを振っていくことを考えて四球でもいいし、ボール球をしっかり見送れればいいかなと思いました」と打席での考えを明かした。
最後に今季の目標を問われると「こうやって今日セレモニーしましたけど、また来年できるように連覇が一番の目標じゃないかと思う。そのいい一歩目になったかなと思っています」と力強く話した。
4—3で迎えた7回2死走者なしで大谷のバットが火を吹いた。3番手右腕ハニフィーに対し、フルカウントから甘く入った95.8マイル(約154.1キロ)のシンカーを完璧に捉えると左翼席へあっという間に着弾した。この試合はエドマン、T・ヘルナンデスも一発を放っており、一発攻勢に観戦に訪れていた俳優トム・ハンクスら本拠ファンは大盛り上がりとなった。昨季ワールドシリーズ優勝を記念した金色文字が施されたドジャースのユニホームがひときわ輝いた。
相手の先発は昨季18勝、228奪三振、防御率2・39で投手3冠に輝き、同じく満票でサイ・ヤング賞に輝いた左腕スクバル。最速101.7マイル(約163.6キロ)の直球に加え、チェンジアップ、シンカーなど多彩な変化球を操り、過去の対戦成績は2試合で計6打数無安打と安打すら打てていない。昨季は7月12日の一度だけで3打数無安打に打ち取られた。
第1打席は一ゴロに打ち取られたが、大谷が第2打席で快音を響かせた。カウント2—2からスライダーを捉えると、109マイル(約175.4キロ)の鋭い打球は一、二塁間寄りに守っていた二塁手の逆をつくように二遊間を破った。さらにベッツの投手強襲安打が外野へ転々とする間に大谷は三塁へ進んだ。このスライディングで左手が地面に強くついてオフに手術した左肩の故障再発が心配されたが、そのままプレーを続行した。
この日はオフにジャイアンツからFA移籍した左腕スネルが初先発。開幕直前に体調不良で欠場が続いていたベッツも先発メンバーに名を連ね、フリーマンとのMVPトリオコンビが今季公式戦で初めて並んだ。しかし、キケことE・ヘルナンデスが試合前に体調不良を訴えるなど、チーム内で体調不良者が続いていることが懸念される。