大谷翔平、延長10回に自己最長タイとなる開幕から4試合連続安打でチャンスメイク
◆米大リーグ ドジャース8×—5タイガース(28日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム
ドジャース・大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、米開幕第2戦となる本拠地・タイガース戦のスタメンに「1番・DH」で先発出場し、同点に追いついた延長10回1死一塁から第5打席で右前打を放ち、23年以来となる自己最長タイの開幕から4試合連続ヒットをマーク。サヨナラ勝ちを呼びこんだ。
この日、相手先発は昨季ドジャースで6勝2敗、防御率3・58と安定した成績を残した右腕フラーティ。初回の第1打席はストレートの四球で開幕から4試合連続出塁を果たすと、4回先頭で迎えた第2打席は中飛に倒れたが、大きなインパクトを残した。データサイト「Baseball Savant」によると、スイングスピードは驚異の80マイル(約129キロ)で、打球速度110・6マイル(約178キロ)&角度58度と、飛距離こそ短かったが、滞空時間の長い“強烈”なフライとなった。6回先頭の第3打席は二ゴロに倒れ、昨季同僚右腕に対しては2打数ノーヒットだった。
試合直前には昨季のワールドシリーズ制覇を祝う「チャンピオンリング」の贈呈式に参加。グラウンドに大トリで登場してリングを受け取ると、場内からは割れんばかりの大歓声。左手の人差し指にリングをはめ、フリーマン、ベッツとMVPトリオで写真撮影し、悲願の余韻をかみ締めた。
23年9月の右肘、昨年11月の左肩手術から投手としても復帰する今季。3月上旬からは東京シリーズに向けて投手のリハビリのペースを落とし、打者の調整を優先させてきた。その成果もあってか、東京では開幕2戦目の19日に今季1号ソロを右中間席に放った。自身2番目に速い球速99・1マイル(約159・5キロ)を本塁打にしたもので、3年連続MVPに向けてすごみを増した印象だ。
再渡米後はキャッチボールを再開するなど、投手調整も動き出した。その一方で、古巣・エンゼルスとのオープン戦3連戦は特大二塁打締め。3試合計6打席で米開幕への準備を完了させると、前日の米開幕戦では4打数2安打1本塁打と大暴れ。3試合で12打数5安打、打率・417とした。昨季54本塁打のうち28発を記録したドジャースタジアムで今季も豪快なアーチを量産する。
◇大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王)
▽18年 22本
▽19年 18本
▽20年 7本
▽21年 46本
▽22年 34本
▽23年 44本★
▽24年 54本★
▽25年 2本