開幕前にバラの花束抱えプロポーズ　池村寛世は“新妻”、“新ギア”とともに逆転Vへ

左手薬指にはキラリと光る婚約指輪が（撮影：ALBA）

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＜東建ホームメイトカップ　3日目◇30日◇東建多度カントリークラブ・名古屋（三重県）◇7069ヤード・パー71＞

国内男子ツアーの開幕戦は29日の金曜日の雨の影響で進行が大幅に遅れている。30日の土曜日には、第2ラウンドと第3ラウンドの途中までが行われた。上位で終えた池村寛世は26ホールをプレーし、ボギーなしの11バーディを奪取。第3ラウンドの9ホールを残してトータル15アンダーの暫定トップに立った。日曜日の午前中に金谷拓実にトップは譲ったが、2打差の3位タイと好位置につけている。

バーディを量産できた要因は29日（金）の第2ラウンド前に「届いたので、練習で打ったらすごく良かったので入れようとなった」というアイアンと、30日（土）の第3ラウンド前に急きょ変更したパターのおかげだった。どちらも試合前の変更が好スコアへとつながった。

そんな池村だが開幕戦が始まる前には、幸せなできごとがあった。

『ずっとそばでたくさんの笑顔を見せてください。結婚してください』

池村の専属キャディをつとめる坂口琴音さんにたくさんのバラの花束とともに贈った言葉だ。3月21日の琴音さんの誕生日に合わせプロポーズ。およそ5年半の交際期間を経て、名字をともにする約束を交わした。

プロポーズを受けた婚約者の坂口さんは、2021年に池村がツアー初優勝した「ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ ツアートーナメント」でもキャディバッグを担いでいた。そこから正規の専属キャディとして池村を支え、二人で通算2勝を挙げている。「サプライズだったので、扉を開いて気づいたんですけど、もう幸せの絶頂でした」と笑顔を見せる。

「周りからいつ結婚するの？ と言われていた。そこのモヤモヤもなくなったし、気持ちよくみんなからもおめでとうという言葉もいただけた。早く勝ちたいなと思っています」。パートナーとともに22年の「ASO飯塚チャレンジドゴルフ」以来のツアー3勝目を狙って行く。

今年でタッグ4年目を迎えるが、ともに生活をしているため常に同じ時間を過ごしている。「ケンカは全くしない」というほど仲もいい。池村は琴音さんとのことを「プライベートもずっと一緒なので気も使わないし、言いたいことは言える。ラウンドしていて一番大事だなと思う。自分が落ち込んだときに一緒に落ちられると良くないですが、 彼女は明るい方なのでここはすごく助かってる」と大きな信頼を置いている。

入籍は、交際記念日の5月26日を予定している。結婚前に“夫婦の共同作業”で逆転Vを飾りたい。（文・高木彩音）