山本由伸、“必然”の快投! 韓国での屈辱KOの背景にあった思わぬアクシデント「K-POPのライブで待ち時間を――」

2024年3月31日(日)17時0分 ココカラネクスト

カージナルス打線をねじ伏せた山本。その投球内容に賛辞が集まった。(C)Getty Images

 惜しくも白星は付かなかった。それでもメジャー史上最高額の右腕が本拠地デビュー戦で見せつけた投球は、次回以降に大きな期待が持てる内容となった。

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 現地時間3月30日のカージナルス戦で、ドジャースの山本由伸が本拠地初登板。5回(68球)を投げて、被安打2、無失点、5奪三振と貫録の投球。後続の味方投手が打ち込まれてメジャー初勝利はお預けとなったが、地元ファンから万雷の拍手を受けた。

 去る3月21日に韓国・ソウルで行われたパドレス戦での前回登板は、被安打4、2四死球、5失点でKO。本人も「責任も感じてます」と猛省するほどにとことん打ち込まれた。そうしたなかで「修正するポイントは分かっています」と語っていた山本は、まさに有言実行と言える内容を披露した。

 初回に3者連続三振という圧巻のスタートを切った山本は、その後もストライク先行で小気味よく投げ進めていく。ポール・ゴールドシュミットやノーラン・アレナドといったメジャー屈指の強打者も居並ぶカージナルス打線との対峙だったが、この日は縦に大きく割れるカーブが冴え、的を絞らせずに翻弄。4回終了時に雨天により約35分間の中断もあったが、5回も無失点で切り抜けた。

 もっとも、この圧巻の投球をドジャース首脳陣は「必然」と見ていたようだ。地元ラジオ局『AM 570 LA Sports』によれば、山本は韓国での初登板時に予期せぬ“アクシデント”に見舞われていたと指摘する。というのも、「ブルペンでウォーミングアップをした直後に、K-POPグループによるライブが実施されたために30分の待ち時間」を余儀なくされていたのだ。

 この点については、アシスタント投手コーチを務めるコナー・マクギネス氏も指摘。地元紙『Los Angeles Times』で「彼は劇的に改善した」とし、「ここから良くなっていくだけだよ。あの韓国での試合は、正直言って、『たまたまだった』と割り切ればいいんだ」と論じた。

 余分な待ち時間がなかった今回のカージナルス戦は、いつものルーティンワークをこなしてから、そのまま試合に入り込めたのだろう。山本本人も試合後のフラッシュインタビューで「時差ボケだったり、その辺を直すのにしっかりと睡眠を取って、練習内容はいつも通りにできた。それが今日のピッチングに繋がったかなと思います」と振り返っている。

 流石の投球で地元ファンの度肝を抜いた山本。その投球には次回以降も楽しみは尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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