スーパーフォーミュラ・ライツ第1戦は緊迫の首位攻防戦を制し名取鉄平が嬉しい初優勝を飾る

2021年4月3日(土)17時55分 AUTOSPORT web

 4月3日、2021年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1戦の決勝レースが富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が、佐藤蓮(TODA FIGHTEX)との緊迫のレースを制し、ポール・トゥ・ウインでスーパーフォーミュラ・ライツ初優勝を飾った。3位は日本での初レースとなったジュリアーノ・アレジ(TOM’S 320)となった。


 12時15分から行われた公式予選の後、TCRジャパンの決勝やスーパーフォーミュラの公式予選を経て迎えたスーパーフォーミュラ・ライツ第1戦の決勝レース。この週末最も長い21周で争われた。


 16時25分からのフォーメーションラップを経て迎えたスタートでは、ポールポジションスタートの名取がトップでTGRコーナーへ。佐藤が続くが、3番手スタートの野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)は蹴り出しが遅れ、ジュリアーノ・アレジ(TOM’S 320)、平良響(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)が先行。これに河野駿佑(RS FINE K&N 320)が続く展開となっていく。


 名取は序盤、少しずつ佐藤とのギャップを築き、4周目には1秒以上のマージンを築いていたものの、9周目には2台の差はふたたび1秒以内に。3番手のアレジ、4番手の平良とのギャップは少しずつ広がっていき、レースは中盤、2台の争いを感じさせた。


 一方その後方では、野中と神晴也(Albirex-RT)、三宅淳詞(MAX RACING 320)の戦いが展開されるが、終盤に向けて5番手を走っていた河野を先頭に野中、神の3台の争いになっていく。18周目、TGRコーナーで野中は河野に並びかけると、コカ・コーラ・コーナーへの攻防で河野のインを突く。


 しかし、河野をかわした野中には神が並びかけ、同じ周のダンロップ・コーナーでは神が野中のインを突く。2台は際どい攻防の末クラッシュ。神はリヤウイングを破損、野中も大きく遅れることになってしまった。


 そんな中団の戦いのなか、トップ争いもファイナルラップへ向けて接近していく。最終周のTGRコーナーで、佐藤はトップの名取の背後につき、チャンスをうかがっていくものの、佐藤はアドバンコーナーでわずかにリヤが流れ、名取はわずかなマージンを保ったままフィニッシュした。


 名取はスーパーフォーミュラ・ライツでの嬉しい初優勝をポール・トゥ・ウインで飾り、さらにファステストラップもマーク。フルポイントで開幕戦を終えた。2位は佐藤、3位にはアレジが入った。4位は平良、5位は河野、6位は三宅となった。


全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1戦富士
決勝レース結果(編集部集計)



















































































































































PosMNoDriverCar NameCarLapsGridQualify
150名取鉄平Byoubugaura B-MAX Racing 320B-MAX RACING TEAM2111’33.517
22佐藤蓮TODA FIGHTEXTODA RACING2121’33.597
336G.アレジTOM’S 320TOM’S2141’33.737
437平良響Kuo カローラ中京 TOM’S 320TOM’S2151’33.886
535河野駿佑RS FINE K&N 320RS FINE2161’34.061
610三宅淳詞MAX RACING 320ルーニースポーツ2171’34.185
751小山美姫B-MAX ENGINEERING 320B-MAX ENGINEERING2191’34.580
8M4今田信宏JMS RACING with B-MAXB-MAX ENGINEERING21101’34.780
91野中誠太Kuo カローラ中京 TOM’S 320TOM’S2131’33.688
1030DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320B-MAX ENGINEERING21111’35.065
11M11植田正幸MAX RACING RN320ルーニースポーツ21121’36.832
125神晴也Albirex-RTALBIREX RACING TEAM2081’34.251


天候:曇り 路面:ドライ
ファステストラップ:名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320) 1’33.893 3/21

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1戦のスタートシーン
名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)と佐藤蓮(TODA FIGHTEX)の争い
ジュリアーノ・アレジ(TOM’S 320)と平良響(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)
野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)と神晴也(Albirex-RT)の争い
河野駿佑(RS FINE K&N 320)
スーパーフォーミュラ・ライツ第1戦を制した名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1戦の表彰台
マスタークラスを制した今田信宏(JMS RACING with B-MAX)
小山美姫(B-MAX ENGINEERING 320)とDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)の争い

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