ドライは中須賀、ウエットではTOHO代役の榎戸がトップ。渡辺一馬は骨折で欠場か/全日本ロード もてぎ公開テスト 1日目

　全日本ロードレース選手権第2戦（4月13日・14日）に向けた事前合同テストが4月3日（水）から栃木県・モビリティリゾートもてぎで始まった。開幕戦鈴鹿に比べれば遥かに暖かかったが、朝方は気温12〜13度と肌寒い状態でセッションはスタートした。

　まず行われた4メーカー合同テスト1本目では、長島哲太（DUNLOP Racing Team with YAHAGI）が1分49秒019をマークしてトップ。中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）が1分49秒107、3番手に伊藤和樹（Honda Dream RT SAKURAI HONDA）が1分49秒598で続いていた。

　2回目のセッションでは、中須賀が1分48秒台に突入。1分48秒314でトップにつけ、長島が1分49秒219、伊藤が1分49秒386、岡本裕生（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）が1分49秒687、高橋巧（JAPAN POST HondaDream TP）が1分49秒775と続いていた。

　しかしセッション半ばに渡辺一馬（Astemo Honda Dream SI Racing）がV字コーナーで転倒し赤旗中断。渡辺は意識不明の状態でドクターヘリで病院に運ばれ、サーキットは重い空気に包まれていたが、その後意識は回復。鎖骨と肋骨の骨折はあったものの命に別状はなかったのは不幸中の幸いだった。渡辺は、この怪我のため第2戦は欠場となる模様だ。

　その後、雨が降り始め、残りのセッションはウエットコンディションとなる。ウエットでは、引退を撤回し、清成龍一（TOHO Racing）の代役として参戦する榎戸育寛（TOHO Racing）が、ただひとり、1分59秒台に入れる1分59秒652をマークしトップ。2番手に岡本が2分00秒631、3番手に2分01秒245で中須賀とヤマハファクトリー勢が続いた。

　中須賀は「今回から再びカーボンニュートラル燃料を使うので、その特性の確認とセットアップを進めました。チームもいいセットをすぐに見つけてくれたのでタイムを上げることができました。ウエットでは、転倒があったのですが、課題も見えたので、いいテスト初日になりました」とコメント。

　ST1000クラスでは、國井勇輝（SDG Team HARC-PRO.）が1分50秒782でトップ。渡辺は1分50秒956で続いていたのだが……。

　ST600クラスは、ドライとなった1本目で小山知良（JAPAN POST HondaDream TP）が1分54秒257でトップ。芳賀涼大（WORK NAVI NITRO RACING TEAM）が1分54秒385、阿部恵斗（SQUADRA TIGRE TAIRA PROMOTE）が1分54秒656で続いた。ウエットとなった2本目は、中山耀介（ITORACING SHOTA BORG CUSTOM）が2分05秒678でトップにつけた。

　全日本ロードレース選手権 もてぎ公開テスト1日目のタイム結果は以下の通り。

■2024全日本ロード もてぎ公開テスト1日目 4メーカー合同テスト フリー走行1回目 タイム結果

■2024全日本ロード もてぎ公開テスト1日目 4メーカー合同テスト フリー走行2回目 タイム結果

■2024全日本ロード もてぎ公開テスト1日目 4メーカー合同テスト フリー走行3回目 タイム結果

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