「毎日見るようにならないと彼の本当の偉大さはわからない」今季1号の裏に大谷を支えたナインの絆とは

2024年4月4日(木)18時16分 ココカラネクスト

キケ・ヘルナンデスがチームメイトの大谷について語った(C)Getty Images

 ドジャース・大谷翔平にいよいよ待望の今季1号が飛び出した。4月3日(日本時間4日)に行われたジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場。状態が心配されていたが、今季9試合目の試合でアーチをかけた。

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 1点リードの7回2死走者なしの4打席目、3番手左腕、テイラー・ロジャースの外角高めシンカーを捉え、右中間に1号ソロを運んだ。打った瞬間にそれと分かる強烈な打球の飛距離は430フィート(約131メートル)という圧巻の一打となった。

 試合後のインタビューでは本塁打が出なかったことで「あせりがあった」と率直な心情を吐露する場面も。ここ数日は体調不良だったことも明かし、待望の1発が出たことでホッとした表情を浮かべるシーンもあった。

 大谷にとっては開幕からここまでは怒涛の日々となった。韓国で行われたパドレスとの開幕戦後に長く専属通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博に関わっていたことが発覚、球団を解雇されるという異例の事態となった。大谷自身も会見を行うなど対応に追われる中、支えたナインの存在も大きかったようだ。

 内外野を守れるドジャースの“便利屋”ともいうべきキケ・ヘルナンデスが、大谷翔平について「AM 570 LAスポーツ」の専門番組「Dodger Talk」で語っている。

 FAになっていた32歳のヘルナンデスは、ドジャースと再契約して残留した。そんなヘルナンデスが大谷について「(大谷を)毎日見るようにならないと、本当の偉大さはわからない」と番組内で話している。

 そして「今年、彼のピッチングを見ることができないのは明らかだが、彼が毎日自分の仕事をするのを見るのが楽しみだ」と続けた。

 さらに「私にとって、彼の準備の仕方はいつも実に興味深い。片方(投手か打者)をやるのも難しいが、両方をやるのは私の中では不可能に思える。彼が両方で優れたプレーができるという事実は、私にとってクレイジーだ。だから、彼がどのように準備しているのか、本当に楽しみだ」と、大谷に興味津々の様子で話した。

 ヘルナンデスもいわば内外野を守れる“二刀流”だ。そんなユーティリティー・プレーヤーでさえ、投打の二刀流で実績を残してきた大谷を「クレイジーだ」というほど驚きを隠せない。

 そのヘルナンデスは大谷が一発を放った4月3日(日本時間4日)のジャイアンツ戦で「7番・中堅」で先発出場。2回の第1打席で左翼への安打で出塁して2試合連続安打をマークした。

 大谷が水原一平氏の違法賭博問題を巡り会見を開いた際には、ヘルナンデスがその様子を見守るなど、チームメイトへの気遣いもできるのも魅力だ。上位打線のMVPトリオに比べれば目立つ存在ではないが、ドジャースにとって欠かせない万能選手であることは間違いない。

 大谷がついに待望の移籍第1号を放ったが、ヘルナンデスもベンチでチームメイトと共に大谷を祝福した。チームメートのサポートについて大谷も「みんなにサポートしてもらって、ありがたい」と感謝の言葉を惜しまない。ドジャースが開幕から好調を続け、大谷が新天地で明るくプレーできている陰には、ヘルナンデス含め温かいチームメートの存在も後押ししているようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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