オサスナ、18年ぶりの国王杯決勝進出! 延長後半の“ゴラッソ”でアスレティックの夢を打ち砕く

2023年4月5日(水)9時39分 サッカーキング

オサスナが国王杯決勝進出 [写真]=Getty Images

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 コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝セカンドレグが4日に行われ、アスレティック・ビルバオとオサスナが対戦した。

 3月1日に行われたファーストレグはアブデ・エザルズリの決勝ゴールでホームチームのオサスナが1−0で先勝。決勝戦でベティスに敗れた2004−05シーズン以来、2度目の決勝戦進出に向けて貴重な1勝を飾っていた。一方のアスレティック・ビルバオは昨季こそ準決勝で敗退したものの、一昨シーズンまでは2シーズン連続で決勝戦に駒を進めていた。だが、最後に同タイトルを勝ち獲ったのは1983−84シーズンとなっているように、いずれも決勝戦で苦汁を飲まされていた。“雪辱”を晴らしたい今季、本拠地の『サン・マメス』で逆転を狙う。

 オサスナはダビド・ガルシア、モイ・ゴメス、エザルズリらがスタメン入り。負傷していたエセキエル・アビラもベンチに戻ってきた。一方のアスレティック・ビルバオもイニゴ・マルティネスやニコ・ウィリアムズ、オイアン・サンセらが先発らが先発に名を連ねている。今季のラ・リーガではベンチスタートも少なくはない“カピタン”のイケル・ムニアインも、大一番でスタメン起用された。

 試合は立ち上がりからアスレティック・ビルバオのペースで進む。8分に背後からのロングフィード1本で抜け出したゴルカ・グルセタがフィニッシュまで持ち込む。32分にはペナルティエリア左の深い位置に侵入したグルセタががマイナスへ折り返すと、フリーで走り込んだオスカル・デ・マルコスがヘディングシュート。どちらのシュートもGKセルヒオ・エレーラのセービングによりゴールとはならなかった。

 だが、アスレティック・ビルバオはデ・マルコスのシュートから得た右コーナーキックで再びゴールに迫る。ムニアインが右足で放り込むと、ニアサイドで競り勝ったミケル・ベスガが頭でコースを変更。最後はイニャキ・ウィリアムスが左足で押し込み、ホームチームが先手を取ってハーフタイムに突入した。

 後半に入ってもアスレティック・ビルバオが試合を優勢に進めたものの、オサスナもこれ以上の失点は許さず。2戦合計スコアが1−1のまま90分間が終了し、試合は延長戦に突入した。

 延長戦に入ってもなかなかゴールネットは揺れず、PK戦突入の可能性も頭をよぎった116分、再びスコアが動く。ヨン・モンカヨラが自陣でのパスカットから一気に右サイドを前進。アーリークロスからアビラがボレーシュートを狙ったが、ジャストミートはしなかった。だが、こぼれ球を再びモンカヨラが拾い、ペナルティエリア右からマイナス方向へ浮き球のボールを送ると、待っていたパブロ・イバニェスが右足ダイレクトボレー。『サン・マメス』を静まり返らせる“ゴラッソ”は、イバニェスにとってトップチームの公式戦で決めた初ゴールに。2戦合計スコアでオサスナが前に出た。

 試合はこのままタイムアップ。イバニェスの劇的ゴールで2戦合計スコアを2−1としたオサスナが18シーズンぶり、クラブ史上2度目の決勝戦進出を決めた。来季のスーペルコパ・デ・エスパーニャの出場権も獲得している。一方、アスレティック・ビルバオは一昨シーズン以来の決勝戦進出とはならず。昨季と同様に準決勝で涙を飲むこととなった。

 今季のコパ・デル・レイ決勝戦は5月6日の開催予定だ。決勝戦行きの切符を掴み取ったオサスナは、バルセロナまたはレアル・マドリードと対戦する。

【スコア】
アスレティック・ビルバオ 1−1(2戦合計1−2) オサスナ

【得点者】
1−0 33分 イニャキ・ウィリアムス(アスレティック・ビルバオ)
1−1 116分 パブロ・イバニェス(オサスナ)


【ハイライト動画】大熱狂の『サン・マメス』を静まり返らせたイバニェスの一撃

サッカーキング

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