メッシとバルサは再び交わるのか…元スペイン代表GKカニサレス氏が意見「サイクルは終わった」

2023年4月7日(金)21時45分 サッカーキング

カニサレス氏(左)が加速するメッシ(右)のバルサ復帰報道に意見 [写真]=Getty Images

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 かつてバレンシアやレアル・マドリードなどスペインの複数クラブで活躍した元スペイン代表GKサンティアゴ・カニサレス氏が、スペインメディア『マルカ』内のラジオ番組『Despierta San Francisco』に出演。パリ・サンジェルマン(PSG)に所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシのバルセロナ復帰報道について自身の意見を発した。

 メッシに関しては現在去就に関する報道が白熱している。PSGとの現行契約は2023年6月末までとなっており、一時はPSG残留が既定路線と報じられていた。だが、契約満了まで残り3カ月弱となった現在もPSGから正式な発表は行われていない。先日にはフランス紙『レキップ』が「メッシとPSGは離婚間近」と報じるなど、今シーズン終了後の退団も取り沙汰されていた。サウジアラビアのアル・ヒラルが年俸4億ユーロ(約573億円)超えという条件で獲得オファーを提示したことが明らかになっているほか、元イングランド代表MFデビッド・ベッカム氏が共同オーナーを務めるMLS(メジャーリーグ・サッカー)のインテル・マイアミも新たな動きを見せるなど、新天地に関して様々な噂が浮上している。

 そんな中、プロとしてのキャリアの大半を過ごした古巣のバルセロナもメッシの“復帰”を画策している。バルセロナのラファエル・ユステ副会長が「人生における物語は綺麗に終わらせなければならないと信じているし、だからこそ、メッシとの接触ももちろんしている」と発言し、メッシの“帰還”に向けた動きを公言していた。

 このような状況の中、カニサレス氏は「私はメッシのバルサ復帰は実現しないと思っている。クラブの歴史上最高の選手であったメッシはもうバルサにはいないんだ。そのショックを受け、喪に服してきたじゃないか。既にサイクルは終わったんだ」と発言。自身はメッシがラ・リーガでプレーをして欲しいと考えつつも、メッシの復帰がクラブに与える影響を指摘した。

「彼のスペイン復帰を実現させようとする未来へのプロジェクトが作られている。メッシの復帰がクラブに与える影響を考えなければならない。キャプテンを変え、チームのスタイルもかつての方向に戻す必要がある。他の選手に求める役割だって変わるはずだ。クラブ全体の構造を変えるほどの偉大な存在なんだ」

「あくまで私見ではあるが、彼を戻すことはバルセロナのスポーツ面、競技面での利益にはならないと思う。メッシが現役を終え、監督など選手以外の形でクラブに戻ってくることは起こり得ると思う。だが、選手としてのメッシとバルサの物語は終わった。一方で、私自身はメッシにラ・リーガでプレーして欲しいと思っているけどね」

 現在35歳のメッシは2000年に母国アルゼンチンを離れてバルセロナの下部組織に入団し、2004年10月にトップチームデビューを果たした。その後はともにクラブ歴代最多となる公式戦通算778試合出場と通算672ゴールを記録。10度のラ・リーガ制覇、4度のチャンピオンズリーグ優勝など数々のタイトル獲得に貢献してきた。果たして、メッシとバルセロナの“物語”はどのような方向へ進んでいくのだろうか。今後の動向にも注目だ。

サッカーキング

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