2年連続年間女王・山下美夢有はタイガーばりに背中を丸めて前傾キープ!【女子プロのドラテク】

2024年4月9日(火)8時3分 ALBA Net

タイガー・ウッズと共通の背中を丸める動きとは?(撮影:GettyImages、福田文平)

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2024年も盛り上がりをみせる国内女子ツアー。彼女たちのスイングには曲げずに飛ばす要素が詰まっている。2年連続で年間女王に君臨し、昨シーズンは79.1%でフェアウェイキープ率のタイトルを獲得した山下美夢有の正確なドライバーショットを、石井忍が解説する。




山下プロのスイングは良い意味で特徴がない。目に見えたシグネチャームーブがなく、弱点がありません。その中で挙げたいのは背中の“丸さ”です。

切り返したときもインパクトの時も背中に丸みがあります。これは前傾が起きていない証拠。前傾が起き上がってしまうゴルファーはお尻が前に出て、背中も伸びてくる。ダウンスイングからインパクトに向かって、背中を丸く使ったほうが上体は起きないんです。

右ワキが締まって下りてきているのも素晴らしいですね。トップから切り返して右上腕がピタッと体側に付いたら、そのままバーンとボールにぶつけていく。前傾が起きず、正面から見たときの軸が不動ですから、強く押せて曲がらないのです。山下プロが右ワキにタオルを挟んで練習しているのを見たことがあるので、右ワキの締めは意識しているポイントだと思います。


アドレスから丸みのある背中は一般ゴルファーも真似したいところ。背中を真っすぐの伸ばす意識を持つ人が多いと思いますが、反りすぎてしまうとバックスイングでは左に、インパクトでは右に体重が乗ってギッタンバッコンの動きになってしまいます。反対に背中を丸めすぎるのも軸がブレる原因に。胸の高さでクラブを持ったら、少し肩甲骨を下げて前に出すようにすると、ほどよい丸みで構えられます。

そして、切り返しからダウンスイングでは“みぞおち”を後ろに下げていくと、背中を丸く使って前傾をキープすることができます。これは山下プロだけでなく、タイガー・ウッズなど上手い人に共通の動きですね。

■山下美夢有
やました・みゆう/2001年生まれ、大阪府寝屋川市出身。22年、23年と年間獲得賞金は2億円を突破。2年連続でメルセデス・ランキング1位に輝き、年間女王を獲得した。正確なショットを武器に、22歳にしてツアー通算11勝を挙げている。加賀電子所属。

■石井忍
いしい・しのぶ/1974年生まれ。千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。


◇ ◇ ◇

●平均250ヤードを超える飛距離を武器に「日本女子オープン」2勝を含む5勝を挙げている原英莉花。飛距離アップに直結するしゃがむ動きを真似るには? 関連記事【世界基準の飛ばし屋・原英莉花は“シットダウン”でヘッドを走らせる!】をチェックしよう。


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