ドジャース大谷翔平 3号含む3安打の固め打ち 開幕後の受難の日々を支えた「家族の絆」とは

2024年4月9日(火)16時30分 ココカラネクスト

大谷は家族の存在に感謝の気持ちを示した(C)Getty Images

 ドジャース・大谷翔平が調子を上げてきた。

 4月8日(日本時間9日)に敵地で行われたツインズ戦に「2番・DH」で先発出場、初回の1打席目を二塁打とすると3打席目にも二塁打を放ち、メジャー挑戦後では自己最多となる5試合連続のマルチ安打を記録。さらに第4打席、7回二死の場面で対戦した元広島、ロッテでもプレーした経験を持つ右腕、ジャクソンのスライダーを捉えるとボールはぐんぐんと伸びて左翼スタンド前段に飛び込んだ。打球速度106・9マイル(172キロ)、飛距離376フィート(約115メートル)、打球速度38度という一発となった。

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 開幕8試合ノーアーチが心配されたのはつい最近だったが、3日(同4日)のジャイアンツ戦で今季初アーチをかけてからは直近5戦で3発と急速に状態を上げてきている。この日は今季初の3安打の固め打ちで打率は・352まで上昇、OPSも1・075、本塁打は松井秀喜氏の持つ日本選手歴代最多175本にあと1本と迫る。

 またこのツインズ戦前に大谷が取材に応じ、開幕からここまでの激動の日々を振り返った。

 信頼を置いていた専属通訳の水原一平氏が違法賭博に関わっていたことが分かり、球団を解雇された問題は大きくハレーションを巻き起こした。同事件をめぐっては大谷自身の口座から巨額資金が違法賭博の胴元に流出していることも分かっている。大谷も自身の言葉で潔白を主張するなど対応に追われた。

 何よりメジャー挑戦時から自身を支えてくれた〝盟友〟に裏切られた事実に「言葉であらわすのは難しい」と大きくショットを受けた。

 そんな失意の日々を支えたのは結婚したばかりの真美子夫人、また昨秋から飼い始めた愛犬、デコピンの存在も大きかったようだ。

 シーズン開幕から3週間が経過した現在の生活においては「基本的な生活のリズムまでも変わってないですかね。今日もそうでしたけど、ギリギリまで寝て(球場に)来る感じなので、基本的にはあんまり変わってないですけど」と、独身時代と時間の使い方に違いがないことを明かした。

 一方でメンタル面では大きな支えになったとした。今回の水原氏が解雇された影響も受け、まだ生活基盤が整っていないとしながら、独身時代とは違い、家に戻ると真美子夫人とデコピンが待っている。「ここ数週間、色々あったので、隣に誰かいるかどうかはだいぶ違うと思いますし、そういう意味ではすごい『ああ、いてくれてよかったな』って思う時はあったかなと思います」とストレートな表現で感謝の気持ちを現した。

 今春のキャンプで電撃結婚を発表、韓国遠征時でその姿が明らかになった真美子夫人は本拠地のドジャースタジアムでも熱心に応援する姿がキャッチされるなど、献身的なサポートで知られる。

 新天地で溶け込もうと努力する大谷にならい、自身も選手夫人で構成される「奥様会」に積極的に参加するなど、選手がプレーに専念できるよう心配りを欠かさない。

 大谷にとっても、緊張をときほぐす「ホーム」ができたことでより一層野球に集中できるなど、好循環が期待されている。

 一時心配された不振もここ最近の快進撃を見れば心配ないだろう。今後も豪快なアーチを楽しみにしたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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