Audi Team Hitotsuyama スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

2018年4月10日(火)15時26分 AUTOSPORT web

Audi Team Hitotsuyama


Press release – 2018.0410 – 002
10/4/2018


Race Report


2018 AUTOBACS SUPER GT
Round-1 / OKAYAMA GT 300km RACE


速さを見せながらも
マシントラブルで無念のリタイヤ


 Audi Team Hitotsuyamaは、2018年4月7日、8日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された SUPER GT開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」に出場しました。予選2位、決勝でも一時はトップを走るなど、速さを見せたAudi Team Hitotsuyamaでしたが、ドライバー交替後に駆動系トラブルが発生し無念のリタイヤ。悔しい結果となりました。


▱予選


 2012年からAudi R8 LMSでGT300クラスに参戦するAudi Team Hitotsuyamaは、今シーズンもAudi Japan / Audi Sportとのパートナーシップで挑戦を続けます。マシンは引き続きAudi R8 LMSを使用。タイヤもダンロップを継続します。ドライバーは、チーム加入7年目となるリチャード・ライアン と新加入の富田竜一郎がコンビを組みます。


 4月7日、冬に逆戻りしたかのような肌寒い天気に見舞われた岡山国際サーキットでは、予選に先がけて9時から公式練習が行われました。上位タイムで順調に周回を重ねていたHitotsuyama Audi R8 LMSでしたが、コース上で突如マシンがストップ。走行中に飛んできた“タイヤかす”がボンネットの端にあるエマージェンシー用キルスイッチを直撃し、マシンの電源がカットされるという珍事が発生したのでした。


 14時45分には、Q1、Q2の2段階で行われるノックアウト方式の予選がスタート。まずはライアンがQ1を担当しました。ドライコンディションとはいえ低い気温となった岡山国際サーキットでしたが、ダンロップが用意した柔らかめのタイヤでタイムアタックしたライアンは、アタックラップにトラフィックに巻き込まれながらも7番手で危なげなくQ1を突破することに成功。Q2の直前に雨が降り出したことで、富田にとっては「ウェット」「岡山」「R8」「ダンロップ」という初経験が重なってしまうQ2になってしまいましたが、その悪天候を味方に付けた富田は毎ラップマシンのフィーリングを掴み取りながら順調にタイムアップ。上述の通り、決して攻めきったわけではない、マージンを残してのタイムではありましたが、ポールポジションの88号車に迫るタイムで2番グリッドを獲得し、決勝にはフロントロウから挑むことになりました。


予選結果
P1 #88 マネパ ランボルギーニ GT3 平峰一貴/マルコ・マッペリ
P2 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/富田竜一郎
P3 #11 GAINER TANAX GT-R 平中克幸/安田裕信

Hitotsuyama Audi R8 LMS


Hitotsuyama Audi R8 LMS

▱決勝


 翌8日も岡山国際サーキットは変わりやすい天候に見舞われ、昼前には雨や雪が落ちることもありました。しかし、レースが始まるころには天候も落ち着いて、ドライコンディションのもと、14時40分、戦いの火蓋が切られました。


 スタートドライバーのライアンは、タイヤの温存を考えてレース開始直後からしばらくはペースを抑えていたために、一時は4番手まで順位を落としました。しかし、これは想定内の展開で、GT500勢がGT300のマシンに絡み始めるようになったあたりから本来の走りを発揮し、徐々にポジションをアップしていきます。そして、17周目にトップに躍り出ると、その後は後続のGT300に付け入る隙を与えず、ライアンはクラストップのポジションを守り続けました。しかし、スティント後半にプリウスの2台に前後を挟まれるかたちで接触。幸いマシンに大きなダメージはなく走り続けることができ、37周が終わったところでピットストップを行いました。


 ライアンからマシンを託され意気があがる富田でしたが、アウトラップのアトウッドカーブでABSトラブルによりブレーキをロックさせてコースアウト。幸いマシンをコースに戻すことができましたが、それから数周後、エンジンの駆動力がタイヤに伝わらなくなります。レース後、マシンをチェックすると左のドライブシャフトが破損しており、これが原因でHitotsuyama Audi R8 LMSは、リタイヤを余儀なくされました。


 次戦は2017年5月3日、4日、静岡県の富士スピードウェイにて開催されます。チームはすでに気持ちを切り替え、富士での勝利を目指して動き始めましたので、引き続き皆様のご支援、ご声援をお願いいたします。


決勝結果
P1 #18 UPGARAGE 86 MC 中山友貴/小林崇志
P2 #7 D’station Porsche 藤井誠暢/スヴェン・ミューラー
P3 #25 HOPPY 86 MC 松井孝允/坪井 翔
リタイヤ #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/富田竜一郎

リチャード・ライアン


富田竜一郎

チーム代表 一ツ山亮次のコメント


予選でフロントロウを獲得しましたが、決勝ではおそらくJAF勢が来るだろうと考えていたので、そう簡単に勝てるとは思っていませんでした。そんな状況のもと、レース前半は、リチャードが彼 なりの走りでしっかりと見せ場をつくり、トップでレースを折り返してくれました。あの勢いこそ、彼の持ち味であり、強みでもあります。このまま行けば……とファンの皆さんも期待していたと思いますが、それだけにこういう結果でレースを終えたのはとても残念です。しかし、チームに速さがあることもわかりましたし、新加入の富田も順応力が高く、リチャードとともに優勝争いができるドライバーだということも証明できました。次の富士は500kmと長いレースですので、万全の態勢で表彰台を狙いたいと思います。


Official Facebook page of Audi Team Hitotsuyama.
https://www.facebook.com/hitotsuyamaracing

チームのレースクイーンを務める大谷芽衣さん


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