自己最高の4位発進の村田理沙が赤面の告白 「本名はリサ・マリ・タランティーノです」

2024年4月13日(土)8時30分 ALBA Net

村田理沙の本名に驚き(撮影:佐々木啓)

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<KKT杯バンテリンレディス 初日◇12日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6518ヤード・パー72>

プロ10年目の村田理沙が6バーディ・2ボギーの「68」で回り、ツアー49試合目で自己最高の4位と好発進に成功した。インから出て、10番パー4で残り161ヤードの2打目をピン左3メートルにつけて幸先良くバーディを奪い、続く11番パー5も4メートルを沈めた。父親が米国人、母親が日本人のハーフで彫りの深い顔立ちが印象的な28歳が「きょうのキーホールだった」と話したのは15番パー4。この日唯一のボギーを打った直後に奪ったバーディだ。


「調子はずっと悪くない。でも、一つのミスをきっかけにズルズルと後退していた。大切なのは流れを切らさないこと。15番はバーディを狙っていたわけじゃなく、考えていたのは全体の流れ。それだけを意識していた」

残り133ヤードの2打目を9番アイアンでカップが切られた2段グリーンの同じ奥の段に乗せた納得のショット。4メートルに沈めるバウンスバックのバーディで流れをグイと引き戻した。

プロデビュー戦だった2015年の「グアム知事杯」で優勝し、一躍脚光を浴びた。だが、その後は低迷。結果を出せない日々が続き、「気がつけば、6月の誕生日で29歳。でも、焦りはないです」と話し、「亀みたいにゆっくりだけど、一歩ずつ成長していると思っているので」と笑った。今季はQTランク15位の資格で前半戦の出場権を獲得し、「アクサレディス」では初日に自己ベストの「67」をマークしてキャリアハイの23位タイに入った。

歩みは遅いが、言葉通りの日々成長。「いつも怒ったような顔をしている、と言われるので今週は楽しみながらやっています」と笑顔も心がけている。米国アリゾナ州に住む父とは連絡を欠かさない。「父は今63歳です。名前ですか…」。しばし逡巡したあとに「ロバ−ト・タランティーノです。(映画監督・プロデューサーの)クエンティン・タランティーノとは関係ないけど、同じイタリア系です」と恥ずかしそうに話し、「実は私もリサ・マリ・タランティーノが本名です。タランティーノってなんか、へへっ」とまた照れた。(文・臼杵孝志)


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