「可能性は50%」ミランのピオリ監督、ナポリ相手の先勝に喜びも「唯一の後悔は…」

2023年4月13日(木)10時8分 サッカーキング

ミランを率いるピオリ監督 [写真]=Getty Images

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 チャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝ファーストレグが12日に行われ、ミランがナポリを1−0で下した。試合後、『スカイ・イタリア』がミランを率いるステファノ・ピオリ監督のコメントを伝えた。

 試合は40分、自陣でのボール回収からミランのカウンターアタックがスタート。スペイン人MFブラヒム・ディアスの巧みなターンから一気に空いているスペースを駆け上がっていくと、最後はアルジェリア代表MFイスマエル・ベナセルが左足でゴールネットを揺らし、ミランが先手を取った。後半はナポリに押し込まれる時間帯も少なくなかったものの、フランス代表GKマイク・メニャンを中心とした守備陣がクリーンシートを達成。本拠地『サン・シーロ』で行われたファーストレグを1−0で制した。

 試合後、ピオリ監督は「非常にハイレベルな試合だったと思う。リズム、インテンシティともに優れており、我々には少々ミスもあったが、非常にバランスの取れた2チームの争いを制することができて、少々感動的な気分だ。セカンドレグも同様に素晴らしい試合になるだろう」と総括。試合の詳細については「ナポリの方が良いスタートだった。それは認めざるを得ない。我々はドリブルが多く、彼らの方がアグレッシブだった」と話し「確かに我々は良い試合をした。だが、数的優位を活かさなければならなかった。たとえ多くの労力が必要だったとしてもだ。唯一の後悔は2点目を決められなかったこと。ただし、次へのアドバンテージは得られている」と改善点も口にした。

 ピオリ監督は突破を大きく手繰り寄せる追加点を決められなかったことを悔やんだが、ファーストレグを終えた段階でミランが1点をリードしていることは事実だ。「ナポリだけでなく、ここまでのCLでは多くの強豪と対戦し、良い結果を残すことができた。実際にCLではクリーンシートを継続できている」と、CLでは5試合連続無失点を達成したチームに一定の手応えも示している。一方で「しかし、これで終わりというわけではない。セカンドレグが残っている」と気を引き締めつつ「今日の勝利で自信を持ってナポリに向かうことができる」と話した。

 セカンドレグの90分間を引き分け以上のスコアで終えれば、2006−07シーズン以来のベスト4入りを決めることができる。このシーズンは、ミランが最後に“ビッグイヤー”を掲げた“ミラニスタ”にとって思い出深いシーズンだ。「結果はともかくとして、次のラウンドに進める可能性は50%だ」と冷静さを保ったピオリ監督は、“大きな夢”を見るよりも目の前の一戦を着実に戦っていく重要性を主張した。

「CL優勝?夢を見ることは素敵だが、私はその夢を実現するために日中に働くほうが好きだ。我々は常に1歩づつ、目の前の1試合のことを考えてきた。まずセリエAの戦いがある。次にCLのセカンドレグだ。もちろんベスト4行きの切符を掴むために戦う」

サッカーキング

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