フォーミュラE:ロッテラー、2度目の表彰台獲得に「満足だが、目指すのはその先」

2018年4月16日(月)12時7分 AUTOSPORT web

 4月14日、2017/18年フォーミュラE第7戦ローマE-Prixがイタリア・ローマで行われ、テチーター・フォーミュラEのアンドレ・ロッテラーは、33周の決勝レースで3位表彰台を獲得した。


 全12戦で争われる2017/18年シーズンの折り返しを迎えた第7戦ローマE-Prix。レースの舞台となったローマ市街地コースは初開催のコースということで“ルーキー”のロッテラーにとっては、ライバルたちに経験とデータの上でアドバンテージのある他ラウンドと比べてチャンスの多い一戦と言える。


 そんななか、ロッテラーは予選前のプラクティスから好調な出だしをみせ、1回目の走行セッションで5番手タイムをマーク。予選上位5台が挑むスーパーポールでは4番手に留まったが、直前の予選では全体トップタイムをマークするなど、決勝に向けた仕上がりの良さを予感させた。


 迎えた決勝は、スタートからレース中盤までセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.dams)の猛攻を凌いで4番手の位置をキープするも、ピットストップでややタイムをロスして5番手に後退してしまう。


 さらに、後半スティントでは、後方から追い上げてきたルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)にも交わされ6番手となるが、首位を走っていたフェリックス・ローゼンクヴィスト(マヒンドラ)のリタイアによってふたたび5番手に。


 その後ペースを上げたロッテラーは、ピットストップ時に先行されたブエミを交わして4番手にカムバック。残り3周で3番手のミッチ・エバンス(パナソニック・ジャガー・レーシング)に迫ると、ファイナルラップでこれを交わし、3位でチェッカー。第4戦サンティアゴE-Prix以来のポディウムフィニッシュを手にした。

アンドレ・ロッテラーは予選4番手から一時6番手まで順位を下げるがレース後半に猛チャージをかけ3位を獲得した。


「我々の“ルーキー”が素晴らしい走りをみせてくれた!」とロッテラーの表彰台獲得を喜ぶマーク・プレストン代表。


「アンドレ(・ロッテラー)はセバスチャン(・ブエミ)を攻略するために文句のつけようのない仕事をしたばかりか、とてつもない速さでミッチ(・エバンス)に迫っていった」


「彼はまだフォーミュラEというレースを学んでいる最中だが、今週末はまた一歩前進したと言って間違いないだろう」


 また、シーズン2度目の表彰台を獲得したロッテラーは「まず、いつも僕をサポートし、常に前進するために日夜仕事を続けてくれているチームに感謝したい。競争の激しいフォーミュラEにおいて、彼らにはいつも助けられている」と感謝の意を示した。


「今日はピットストップで遅れたため、トラックの中で追い上げる必要があった。レース終盤に向けてエネルギーを節約しすぎてルーカス(・ディ・グラッシ)に抜かれてしまったけれど、その時点では、あとで抜き返すことができると思っていたんだ。最終的にそれは叶わなかったけどね」


「今シーズン2度目の表彰台には満足しているよ。ただし、僕はその先の勝利を望んでいる。それは僕たち皆が目指しているものだ」


 今戦の結果によりドライバーズランキング12番手から9番手に浮上したロッテラー。チームは依然としてチームランキング首位をキープしており、今後もロッテラーが僚友のジャン-エリック・ベルニュとともに安定したリザルトを残すことでできれば、テチーターのタイトル獲得がおのずと近づいてくるはずだ。

ドライバーズランキング首位を走るジャン-エリック・ベルニュは8番手グリッドからスタートし5位でフィニッシュ
アンドレ・ロッテラー(テチーター)



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