母校は「傑出した卒業生リスト」から削除 水原容疑者の“裏切り騒動”に恩師も愕然「まさか。想像もしていなかった」

2024年4月20日(土)17時15分 ココカラネクスト

大谷の“盟友”として名を知られていた水原容疑者。彼の犯した罪の余波は広まり続けている。(C)Getty Images

 世間が震撼した騒動の余波は、収まる気配がない。

 去る4月12日、ドジャースの大谷翔平の専属通訳を務め、米連邦検察から「銀行詐欺罪」で訴追されていた水原一平容疑者が裁判所に出廷。複数の条件提示を受け、即日保釈されたものの、スキャンダルに対する衝撃は続いている。

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 水原容疑者が犯した罪はあまりに深刻だ。専属通訳を務めていた大谷の銀行口座から1600万ドル(約24億5000万円)を不正に盗用。自身が興じていたギャンブルの負債返済のために胴元へ送金していた。

 さらに彼が行っていた違法賭博の規模も愕然する領域にあった。2021年の12月からの約2年間で、合計1万9000回もギャンブルを実施し、総損失額1億8290万ドル(約279億8370万円)も生み出していたのである。

 現地時間4月11日に公開となった検察側の訴状によって、衝撃的な真実が次々と世間に晒された。そうしたなかで、表立って見えていなかった水原容疑者の“予想外の一面”に、彼を知る誰もが驚きを隠さない。

 米スポーツ専門局『ESPN』は水原容疑者の過去を紐解くリポートの中で、高校時代をクローズアップ。2003年にロサンゼルス郡東部にあるダイヤモンド・バー高校を卒業していた経歴を伝えたうえで、当時に同容疑者が加わっていたサッカー部の顧問で、英語教師であったケンプ・ウェルズ氏のコメントを紹介した。

「生徒に関して言えば、大体はすごく良い生徒か、すごく悪い生徒なのかを覚えているものです。でも、彼(水原容疑者)はそのどちらでもなかった。ただ淡々と自分がなすべきことをこなしていました。物静かで、特別印象に残るような人物ではなかった。私を含めた教師も、そして当時のクラスメイトも、まさか彼が全米のニュースで話題をさらうような人物になるとは想像もしていなかったでしょう」

 まさに寝耳に水のスキャンダルだった。『ESPN』によれば、ダイヤモンド・バー高校は、今回のスキャンダルが世間を騒然とさせた直後に公式ホームページ上に掲載していた「傑出した卒業生」のリストから水原容疑者の名を削除。学校側はこの対応について「ちょっとした修正をした」と明かしているという。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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