DeNA・筒香嘉智 復帰後初安打&初打点 2打数1安打1打点、1657日ぶり国内プレー「幸せな時間」

2024年4月20日(土)14時25分 スポーツニッポン

 ◇イースタン・リーグ DeNA−巨人(2024年4月20日 横須賀)

 5年ぶりに古巣・DeNAに復帰した筒香嘉智外野手(32)が20日、イースタン・リーグの巨人戦(横須賀)に「4番・DH」でスタメン出場。19年10月7日の阪神とのCSファーストS第3戦(横浜)以来、1657日ぶりとなる国内でのプレーで大観衆を沸かせた。

 「横浜の空高く〜、ホームランかっ飛ばせ、筒香」。おなじみの応援歌がスタンドから自然発生する。大観衆の歓迎ムードの中、筒香は打席に向かった。

 初回2死二塁から第1打席は巨人先発の長身左腕・メンデスと対戦。初球の145キロ内角直球が右肘を直撃し、死球となると球場は騒然。3回1死からの第2打席は内角への変化球を捉えられず、空振り三振に倒れた。

 しかし米国で貴重な経験を積み重ねてきた男は確実に結果を出す。2−0の5回2死二塁、カウント1−3から真ん中に入ってきたメンデスの139キロ直球をコンパクトに叩くと、打球はアッという間に二遊間を破り、中前へと達する適時打となった。筒香は3打席を終えて、この日の出番を終了した。

 試合後、筒香は「試合ができる喜びというものがあり、非常に僕の中では幸せな時間でした」と振り返り「久しぶりに試合ということで、非常に自分の中で、高ぶるものはありました」と言葉をかみしめた。

 筒香は米大リーグ・ジャイアンツを自由契約となり、今月16日に5年ぶりの古巣復帰を発表。18日に行った本拠・横浜スタジアムでの公開入団会見には小雨の中、9600人のファンが駆け付けた。DeNAの10年間で977安打、205本塁打、613打点を記録した大砲。周囲の期待の大きさは並大抵のものではなかった。

 この日の横須賀スタジアムも“筒香一色”だった。午後1時開始にもかかわらず、午前4時25分に到着した家族連れを先頭に、大勢のファンが列を形成。球団は急きょ、開門時間を35分早めて対応した。

 さらに試合中にも異例の形で、押し寄せるファンに対応した。初回終了後、外野席を開放する旨のアナウンスが場内放送で流された。場内では多数のファンが立ってままで試合を観戦していたが、混雑を解消するために異例の対応を取った。

 高まるファンの熱を全身で受け止めた大砲は「ファンの皆様の応援は本当に、選手全員の非常に大きな力になると思いますし、これだけファンの皆様が球場に足を運んでくださるというのは、選手は幸せなことだと思います」と話した。

 チームはオースティンが右太腿裏の肉離れで離脱。左翼手の佐野が一塁へ回っているが、筒香は一塁か外野で起用される見込みだ。三浦監督は前日19日のヤクルト戦前には「その(試合出場)後については当日の体調を見て決めていきます。未定です」と慎重な姿勢を見せていたが、体調を万全にしたうえでの1日も早い1軍合流を待ち望んでいるに違いない。筒香は「久しぶりの実戦でスイングの感覚も非常に良かったですし、またもう少し修正しないといけないなってところもありますが、それを繰り返して、いい状態に持っていけたらなと思います」と今後を見通した。

スポーツニッポン

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