球場騒然… 山本由伸に一体、何が起こったのか…!? 配球を読まれていた? 完全攻略されて“狙い撃ち”された瞬間 里崎氏が捕手に苦言 「山本の良さを半減させてる」

2024年4月21日(日)21時50分 ABEMA TIMES

【MLB】ドジャース4-9メッツ(4月19日・日本時間20日/ロサンゼルス)         

【映像】山本由伸に異変? 狙い撃ちされた瞬間

4月19日(日本時間20日)に米・カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで行われたロサンゼルス・ドジャース対ニューヨーク・メッツの一戦で、ドジャース・山本由伸が先発。6回を投げて9つの三振を奪った一方で、3回を投げ終えた時点で既に4点を失うという、不本意なマウンドとなったが、こうした山本の投球について、野球解説者の里崎智也氏は、“配球”という観点から改善ポイントに言及し、野球ファンの注目を集めている。

5試合目の先発となったこの日、1回のマウンドでは、ストレートを見せ球に、低めにコントロールしたカーブや スプリットで空振りや見逃しを誘うなど、上々の滑り出しとなったかに見えた山本。しかし2回、1死から5番のD.J.スチュワートへの初球、やや甘く入った外寄りのストレートを狙い打たれ、ライトへの先制ソロアーチに。しかも続く6番のフランシスコ・アルバレスへの初球、やや外寄り低めのカーブは、アルバレスが打ち損じてキャッチャーゴロとなったものの、これを処理したウィル・スミスが一塁へと悪送球。1死二塁と再びのピンチに。続く7番ジェフ・マクニールへは、高低のスプリットを見せて追い込んだ上で、外角高めいっぱいのストレートで空振り三振に打ち取るも、8番ハリソン・ベイダーへは、内角の縦軸で追い込むみながら、直前のマクニールから三振を奪った高めのストレートを狙い打たれてセンターへ。これで早くも0-2。あまりもったいない内容となった。

味方のエラーを起点に追加点を奪われるという不運な展開に見舞われながらも、なんとか建て直したい山本。続く3回のマウンドでは、この回先頭の1番ブランドン・ニモに対し、誘い球を投じるも、ニモがこれに乗らずにしっかりとボールを見て、いきなり四球で歩かせることに。すると、続く2番スターリング・マルテも、前の回にタイムリーを打たれたベイダーへの攻めと同様、内角縦軸に寄せた配球で臨むもこれをしっかりと見極められる形でフルカウントとされると、6球目、またもやストレートを狙い打たれてレフトへのツーベースに。無死二、三塁となると、3番フランシスコ・リンドーアへの初球、ど真ん中への甘く入ったスプリットであったものの、まだ調子の上ってこないリンドーアはこれを打ち損じて浅めのセンターフライに。ここでようやく1死をとり、このまま持ち直すかに見えた山本であったものの、続く4番ピート・アロンソは、しっかりとボールを見極められてフルカウントなると、6球目、甘く入ったカーブをライト前へ。これで1失点。さらに5番のD.J.スチュワートも、カウント0-2と追い込みながら、外角高めのストレートをセンターへと運ばれ、犠牲フライでもう1点を失うという、なんとも不本意な形となってしまった。

以前、多くの打者から空振りを奪っていたカーブも、また、見せ球のストレートも、しっかりと見極められ、追い込んでからも決め球に苦慮したり、痛打されるケースが目立ったこの日の山本であったが、そんな自身の投球について、試合後に山本は「キャッチャーのリードに従って投げた」とコメント。

この日、ABEMAの中継で解説を担当していた野球解説者の里崎智也氏は、4失点となった後のマウンドとなった3回の投球を見ながら、「カットとかスライダーとかを使わないのか? 配球の変化も、ずっとそれにこだわることなくやっていかないと。日本でもカーブとスプリットしか投げなかったのか? そんなことはない。何かいいボールがあったら、それだけに駆使し続けるところが、この配球の中にあるのが、山本の良さを、ちょっと半減させているんじゃないのかな?これ結果論になりますけど、感じますよね。」と、山本の球を受けるスミスの配球があまりに単調であるために、山本の良さを出しきれていないと指摘。それを受けて、実況のアナウンサーから、昨季の山本がカットボールを9%近く投じていたにもかかわらず、今季はそれが減り、シュート系のボールも今季は投げずにいることが紹介されると、里崎氏は「9%でも使うと、試合でいうと、まあ、10球強ぐらい使うんで。そうなってきたらだいぶ幅が変わるんでね。目先の変化も。今だとスプリットとカーブしかありませんぐらいの配球パターンに見えるんで。縦の変化しかなくなっちゃうんでね。横の変化も入れていきたいですよね。こう、バッターが、泳いでいくとかがないんですよ。縦のラインで(組み立てると)。目が上下動だけしとけばいいんで。だからって簡単に打てるわけでもないですけど、それで上手く行ってればいいですけどね。目を横の動きもさせたいですよね。相手のバッターのね」と、縦軸での勝負だけでなく、横の揺さぶりを加えた配球での勝負が有効であると語った。

なお、こうした山本の投球に、日米のファンもすぐさま反応。ネット上の野球ファンからは、「里崎も言うてたけど、なんであんなアホみたいな配球になるのかわからんwww」「もうピッチコムでサイン出せよ」「いくら山本でも、生かすも殺すもリード次第やからな。」「もう日本からキャッチャー連れてこいよwww」「日本型の配球でやった方が無双できるんじゃね?」「カーブを狙い打たれたとかいうてるやつおるけど、打たれてるのはむしろストレートとかやからな」といった様々な反響が巻き起こっている。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)

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