新庄ハム 連敗ストップも侍首脳が指摘する「ボーンヘッド」 観客ワースト記録も更新中

2023年4月21日(金)11時21分 ココカラネクスト

なかなかチームが上向かず、早くも補強要請を行った新庄監督(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 日本ハムは20日のロッテ戦(エスコンフィールド)に2−0と完封勝利、連敗を4で止め、今季ロッテ戦初勝利を挙げた。

 中3日で先発に抜擢されたアンダースローの鈴木健矢が躍動した。今季これまで中継ぎ起用されていたが、連敗脱出を託され、見事、期待に応えた。120キロ前後の直球、シンカー、スライダーなど力感のないフォームから緩急を使ったピッチングで、ロッテ打線を封じ込めた。3回には好守で自身を助ける場面もあった。6回1安打無失点で今季2勝目。中継ぎ、先発含めここまで7試合に登板し、防御率0・00と安定感抜群のピッチングでチームの窮地を救った。

【動画】中3日で登板して連敗ストッパーとなった鈴木健矢がフィールディングでも魅せた!自らを助けた3回の好守備のシーン

 打線は3回の松本剛の左犠飛で先制すると、4回にもドラフト5位ルーキーの奈良間大己が左犠飛を放つなど、しぶとく点をもぎ取った。

 一方、17試合を消化し5勝12敗の借金7。昨年同様最下位が定位置となっている苦しいチームをめぐって試合前には新庄監督が球団社長に補強を要請するシーンもあるなど、開幕から3週間しか経っていない中、慌ただしいチーム状況が伝わってきている。

 本拠地エスコンフィールドの観客はこの日も今季最少の1万5816人と連日、ワースト記録を更新中。観客減に歯止めがきかない。楽天との開幕カードこそいずれも3万人以上の入場者数を記録したが、その後はチームの劣勢を反映するように入場者数も減少し続けている。

 そんなチームをめぐって、この日の戦いでも球界OBから疑問符が付く場面があった。2点をリードした8回の攻防。先頭の江越大賀が左翼線への二塁打を放ち、続く松本剛が三塁線へセーフティバントを決め、無死一、三塁の形を作る。

 続く打順は3番・清宮幸太郎から始まるクリーンアップとあって追加点を奪う絶好のチャンスだったが、清宮の打席の初球に一塁走者の松本剛が二盗をもくろみ、アウトとなった。日本ハム球団はリクエストを要求するも判断は覆らず。一死三塁となり、清宮は空振り三振、二死一、三塁で打席に入った万波中正も空振り三振に倒れ、この回追加点を奪えなかった。

 この松本剛の盗塁シーンについては、BS朝日のテレビ中継で解説を務めた侍ジャパンのヘッドコーチ、白井一幸氏も「根拠がないと走ってはいけない場面」と疑問を呈した。投手は左腕の中村稔弥にスイッチされており、慎重な判断が求められた。選手本人か、ベンチの判断かは不明だが、結果として好機をつぶすことにつながった。

 優勝だけを目指すと宣言して臨んだシーズンで苦戦している背景には、ミスを減らし丁寧なプレーも求められる。少しずつでも浮上の材料を見つけたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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